ハードな乗り味を許容
トヨタがSUVラインナップを作りあげると同じタイミングで、MAZDAやVWのようなダイレクトなフィールを重視するようになった。開発者でもなんでもない素人の勝手な憶測に過ぎないけども、SUVというボデータイプが、エンジン、アクセル、ハンドリングをある程度はピーキーに設定することを許容しているのだろう。最低地上高にも現れているけど、140mmとプリウスと変わらない設定のC-HRは「走りのSUV第一弾」ということで、従来のモデルと大きく変わらない設計でハンドリングを作り込み、次のRAV4で195mmまで一気に上げて高いレベルのNVHを求めた。
味付けの幅が広い
最低地上高はセダンやハッチバックが120〜140mmくらい、ミニバンが150〜170mmくらいに設定されるが、SUVは140〜210mmと幅広く設定できる。クルマにはエンジン、ミッション、サスペンション、サイズ、重量といったパラメータ要素と、それぞれの動的質感(フィール)への好みで良し悪しが判断されるけども、SUVにおいては最低地上高という他のモデルでは重視されない項目が存在する。ミニバンよりも最低地上高が上がるけど、大径ホイールを履いてトレッドも拡大するので(ポルシェやアルファロメオは車幅1900mm超え)、安定感をない訳ではない。