MAZDAの狙い
ちょっとおかしな表現だが、欧州の「ファミリーSUV」市場で主役を張るために、MAZDAはCX-60に直6ディーゼルとPHEVを持ち込んだ。マイルドハイブリッドの有無を分けると3つの新ユニットを同時に投入したわけだ。これくらい用意しないと、完全アウェイの極東メーカーが欧州の壁をこじ開けるのは難しいのだろう。
当然の選択
「弟子」のキアに先を越されてしまった。世界一のメーカーを目指すMAZDAが、アジアの他のメーカーに先を越されている。幸いなことに「東洋のジャガー」の異名を与えられたMAZDAのブランドイメージが欧州市場では何度もヒット車を生むのに役立ってきた。そしてFRシャシーに直6エンジンの投入は日本市場では「絶対にありえない」とちゃぶ台をひっくり返した騒ぎになっているが、欧州市場で確かな評価を得るためには、この方法しかないかもしれない。選択しうる最良の決断とすら言える。最高の「ファミリーカー」になるために動力性能を磨き上げたようだ。