主流モデルは苦戦中
メルセデス、BMW共に従来からある「縦置き」よりも「横置き」モデルのラインナップの充実を最優先に進めてきた。北米や中国など主要市場で「縦置きエンジン」のモデルは完全に頭打ちであり、日本では政治家、経営者、芸能人、反社会勢力のトップでもSクラスからアルファードに乗り換えている。新型7シリーズはコンサバな高級車の殻を破って、シトロエン?に影響を受けたかのようなスタイルに変わった。いずれも順調とは言えない。
買って損はない
Eクラスや5シリーズにしても主力の北米市場で完全にそっぽを向かれてしまった。これらのモデルが「セクシー」だったらテスラの台頭はもっと抑えられただろう。日本ではギリギリ使えるサイズ感から、上流生活を営む人々に支持されているが、販売はやはり右肩下がりだ。車両価格の高騰も原因だろうけど、やはり「踏んで楽しいクルマ」という実質的な価値を優先してA35AMGやM135iを選ぶ人が少なくない。どっかのブランドの担当者が言っていたが、日本市場はクルマの価値がわかっているユーザーが思いの外に多いそうだ。