エボに憧れた名門
2000年代に三菱を支配していたのがメルセデスで、スマート用のRRシャシーや、Aクラス用の横置きシャシー、さらに最先端の電動化技術などを接収した。この頃から密かにランエボのような横置きエンジンのハイスペックAWDモデルの開発を進めていたのだろう。日本以上に欧州でその価値が認められていたランエボが終焉すると、バトンタッチするようなタイミングでA45AMGを発売した。
ブランド拡大戦略
この1台ですぐに名門ブランドのイメージが変わるなんてことはないけども、次の世代でもキープコンセプトでA45AMGが設定され「定番化」しているので、メルセデスは相当な手応えを得ている。FRシャシーにデカいエンジンを積む設計では頭打ちでしかなかったが、メルセデス版ランエボの登場とシンクロするようにグローバルの販売台数は拡大した。