BMWにピュアさを要求!?
2018年にトヨタから発売された現行スープラは、16年ぶりの復活を「直6エンジン」で実現するためBMWとの共同開発が行われた。3世代目となるBMW・Z4(G29)とはルーフの形状こそ違うが共通の設計になっている。2代目のZ4(E89)よりも全長が伸びているにもかかわらず、ホイールベースが2495mmから2470mmへわずかながら短縮されている。GTスポーツカーのシンボル的存在であるポルシェ911が2450mmなので、ピュアスポーツとしての「純度」を意識した設計変更だと思われる。短縮を言い出したのはBMWか?トヨタか?
FRスポーツカーの作り方
Z4は初代モデルから専用設計シャシーが用意されているわけではなく、現行モデルもBMWが現行3シリーズ(G20)から採用している新世代のFRプラットフォームを切り詰めて使っているらしい。スカイラインのシャシーを詰めているフェアレディZと設計方針は同じだ。3シリーズ同様に直6エンジンを搭載できるZ4&スープラと、スカイラインと同じフロントDWBを備えるフェアレディZと、それぞれにユーザーに訴求する部分がある。スカGは直6だったが、Z32はオールV6だったので、それぞれに伝統を重んじている。