バカにされてる!?
BMWのFFモデルを前向きに評価してくれるAJAJの人は清水草一さんくらいしかいない。しかもこの人はキャラ作りが過激なので、評論家としてどれだけ本音なのかよくわからないところがある。むしろ清水草一さんの仕掛ける「判官贔屓」な逆張り演出の出汁に使われてしまっている。つまりBMWのFFモデルは大多数に避けられる「哀れみ」のクルマだと感じさせている部分もある。
BMWのFFになった1シリーズが200万円台の価格を付けていたのは5年くらい前の話だ。円安を背景に日本市場の価格は2倍近くにまで高まってきた。もはや「哀れみ」の軽い気持ちでオススメできる安物ではない。500万円払って買う「サブコンパクト」(Cセグ)は、もはやセレブな乗り物である。
本物の金持ち
HONDAeや、MX-30EVなど500万円のサブコンパクトは日本車にもあるが、なかなか手が出せない。メルセデスA180やBMW118iも同様にお金に余裕がある人が選ぶクルマになった。ボルボXC60やレクサスRXのようなやたらとスペースを主張するクルマを買う層よりもよっぽど金持ちかもしれない。
ゴルフGTIのような目立つスポーツ性能があれば喜んで500万円を払う人はいるだろうけど、A180や118iのスペックは同クラスの日本車よりも遅いくらいだ。ミッションも同クラスで半額で買えるスバルやMAZDAと比べて見劣りする。