ドライブ難民を救え
手堅くCX-60をヒットさせたけども、ポルシェやメルセデスのBEV化によって発生する「ドライブ難民」を受け入れるべく、新型MAZDA6の登場はあるだろうか。現行MAZDA6とほぼ同じサイズのメルセデスEクラスクーペは、直列6気筒搭載のAMG53モデルが1400万円もする。スペックこそ400psオーバーまで出せないだろうけど、同じサイズの3BOX車に直列6気筒ガソリンエンジンを搭載してMAZDAのコストで計量すると400万円くらいでの販売も可能だと思われる。
1400万円ではなかなか手が出ないし最初から諦めてしまうけども、CX-60と同等の400万円くらいから発売されれば、「ライフタイムへの投資」として適格だと判断する人が指数関数的に増加してもおかしくない。ただし話題になりすぎて他の人と被るのは趣味のクルマとしては歓迎すべきことではない。ここはクラウンのように4ボデータイプの一括企画で、4ドアセダン、2ドアクーペ、5ドアハッチバック、ワゴンをMAZDA自慢の混流生産すべきだ。
MAZDA以外にどこがある!?
シャシーは全て縦置きで直6のガソリンとディーゼルだけ。SUVより100kgは軽いボデーなので250〜300psくらいの控え目なスペックでも十分な走行性能が出せそうだ。MAZDAはクルマのバランスをまとめるのが上手いブランドだ。GHアテンザでメルセデス、BMW、アウディ、ジャガー、レクサス、日産などに出かけて行ったが、一体感を感じるドライビングフィールに関してはどのブランドにも負けていなかった。
日本メーカーのFRサルーンといえば長らくトヨタと日産が担っていたが、マークX、レクサスIS、スカイラインそれぞれにBMWのようなダイレクトなフィールが乏しく、メルセデスやBMWに対して優位に立つことができなかった。MAZDAが作れば状況はかなり変わるのでは!?という期待が、MAZDAファンの中には特に強かっただろうし、それがそのままFRのMAZDA6待望論になっている。