シフトやスイッチがいい感じ
車検の代車で1.5LのMAZDA3スポーツバックを借りた。わかってはいたけども、ドアのヒンジの加減や、センターコンソールのアームレストの建て付けなど、最初からマイナスな要素が目に付く。カーメディアやネットでの評価では質感が高いとされているけど、結構隙だらけで、そんなに褒められたものではない。しかしステアリングの剛性はいい感じだ。ステアリングにゴチャゴチャ付いている物理スイッチもかなりガッチリした操作感で心地よい。
パドルが無いので、下り勾配でエンジンブレーキを発動させるべく、マニュアルモードに入れた。シフトを入れる際の手応えが旧世代と比べて圧倒的に気持ちいい。Sモードやエアコンのスイッチも非常に操作感が良い。年次改良で最新にアップデートされたMAZDA3なので、10.25インチのワイドなナビ画面が付いていた。マップの解像度も高く、アラウンドビューモニターカメラの映像も鮮明だ。ヘッドアップディズプレーも標準装備。確かにトータルで質感は高い。
予想外の展開
ドアやセンターコンソールの質感よりも気になっていたのが、平凡なパワーウエイトレシオによる走行性能だった。高速道路やバイパスを走ればエンジンが高回転で唸って雑音が車内に鳴り響き、急斜面の上りではエンジンが唸るもののなかなか進んでいかないもどかしさ・・・を事前に予想していた。実際に1.5L自然吸気でしか無いのだから、余裕を持った低回転で高負荷がかかる状況を打開できるはずはない。
物理的に想像がつくことだけど、100km/hで走ればエンジン回転は3000rpm近くまで達する。ちょっとした上り坂区間でもすぐに回転が上がる。注意して加速しないと高速道路で渋滞の原因を作るクルマになりかねない。しかし1.5Lエンジンは回転が上がるにつれてエキゾーストがやたらとシンフォニックになる。これはスポーツカーですか?というくらいに、やる気(走る気)になる音がする。そういえば着座位置も普通のロードカーよりさらに低く設定されていて、GR86やロードスターに乗る感覚に近い。