SUVは上位互換ではない
カローラにおいては、セダンやツーリングよりもユーティリティに優れるクロス(SUV0が上位互換モデルとして人気が集中している。CX-30がMAZDA3と同等の走りとファミリーカーとしてのユーティリティを備えているならば、同じように上位互換モデルになるのだろうけど、こちらの比較ではMAZDA3特有の良さが目立つ。突き上げに弱い硬めの設定なので、ストローク量が多そうなCX-30の方が・・・と思っていたが、路面や線形問わずにしっかりアクセルを踏んでいけるのはMAZDA3の方だ。
そして幸せの1.5L自然吸気エンジンはMAZDA3にしか設定がない。ファミリーカー志向のモデルではなかなか出せないスポーティなステアリングだ。トヨタの中でもカローラのハンドリングは評判が良いけども、MAZDA3の1.5L自然吸気の軽い鼻先はまるで別の味わいだ。カローラのようなスタンダードなファミリーカー志向だった以前のアクセラでもこんな完成度の高いフィールではなかった。
買うなら絶対に1.5L自然吸気
エンジン車の美味しいところを追求した結果、6気筒でも強烈なモード燃費のCX-60のディーゼルか、MAZDAがこだわって設定しているMAZDA3の1.5Lガソリンに行き着いたと思われる。アメリカ市場限定の2.5Lターボは、スペック重視な市場向けに用意はされているけど、1.5LのMAZDA3が高速道路をかっ飛んでしまう日本ではオーバースペックなので販売しないのだろう。
1.5L自然吸気でもスポーツモードを使えば、登坂車線が付いてくる峠越えルートを不足なく存分に走れてしまう。高回転を使うけども音は非常によくチューニングされている。MAZDA3&CX-30の全グレードの中で、カローラシリーズとの決定的な差を作り出しているのは、実はこの1.5L自然吸気MAZDA3名のかもしれない。トヨタの1.5Lだと気筒数が1つ減って音と振動が・・・。