第7世代が完成
2024年も終わりに近づいてきた。CX-80が日本市場に投入されMAZDAの中長期計画で宣言されていた「スモール商品群」(MAZDA3、CX-30、MX-30)と「ラージ商品群」(日本市場はCX-60、CX-80)が出揃った。スポーツカーやセダンを信じて待つ人には大いに不満があるだろうが、厳しい市場環境を切り開くにおいては、素晴らしく隙のないラインナップだと思う。
1つ前の世代となるMAZDA第6(2012〜2018)で企画されたCX-5(1st&2nd))、アクセラ(3rd)、アテンザ(3rd)に乗り続けているユーザーの愛車への満足度は概ね高いものがあるので、第七世代の各モデルにとっては既存ファンからも厳しい評価を受けやすい傾向はあると思ったが、カーメディア総動員でネガキャンとは思わなかった。幼稚なメディアが選ぶ日本COTYとはどんな茶番だ!?
VWゴルフとの対比
アクセラやアテンザの車名は、第五世代(2002~2011)にフォード傘下時代に登場した。この世代で突如としてMAZDAは世界をリードする立場になった。フォード版「ゴルフ」として登場した初代アクセラ(2003年)は、VWゴルフの対抗モデルにふさわしいドライブフィールと普遍的な機能美を備えた。前年の初代アテンザ(GG)に引き続き、欧州COTY2004で「2位」となった(5代目VWゴルフと同点)。
当時のMAZDAは間違いなく欧州外のブランドでは最大級の評価を得ていた。VWゴルフがその後のFMC(6〜8代目)で、極めてコンサバにキープデザインし続けたが、アクセラは新たなライバルを求めて進化を続け、2009年の二代目アクセラはスポーツカーのようなグリルを備えた意欲的なホットハッチデザインとなり、2013年の三代目アクセラではアウディを彷彿とさせるプレミアムなデザインとなった。