トヨタとMAZDAの兄弟車は無理
トヨタとMAZDAの共同開発はあるのかもしれないが、それぞれのブランドからGR86とBRZのように兄弟モデルを販売する関係になるかどうかは不透明だ。MAZDAの工場に生産が集約されるならば、日本および北米でそれぞれのブランドから販売されそうだけども、GR86やGRスープラのMAZDAブランドの兄弟車にはどんな車名が与えられるのだろうか。
勝手な想像に過ぎないが、GR86の新設計シャシーには、トヨタが1.6L直3ターボ、もしくは新設計の2L直4ターボが搭載される可能性が高い。MAZDA版には駆動用ロータリーユニットの搭載で、RX7、RX8、RX9のいずれかの車名で登場するかもしれない。ここまで手が込んだ協業が仕組まれているのなら、もっと情報が漏れてきても良さそうなので実現は難しいかもしれない。
BEVを売る仕掛け
すでにMAZDAは、MAZDA2とロードスターのBEV化の方針を示している。岩国のバッテリー工場が稼働する2027年に新開発のBEVの販売が始まるが、初期のモデルは欧州での販売を見据えたMAZDA2とロードスターが有力だけど、2025年9月下旬にMAZDAはロータリーEVユニット搭載を強調した「ICONIC・SP」の解説を自社SNSで流した。またMAZDAの毛籠勝弘社長は、小型車のBEVだと採算が取れないので、SUVでのBEV展開が優先されるとも発言しているので、現状では次のBEVがどのモデルの後継なのかわからない。
BEV化されたモデルも「MSR」車として販売されるのだろうか。混沌としている欧州BEV市場を考えると、ピュアBEVを主力とした展開は危険で、ロータリーのレンジエクステンダーと急速充電ポートを実装したMAZDA式ロータリーBEVを、電動車市場での中心ユニットに据えているのだろう。ジャパン・モビリティショー2025まで1ヶ月ほどのタイミングで、トヨタがウーブンシティの開業を発表したが、MAZDAも「ICONIC・SP」の情報を出してきた。「MSR」ブランドとBEVスポーツカーがキーワードになっている。