レベル高過ぎ
トヨタやホンダが、MAZDAっぽいクオリティで内外装をデザインし、さらにMAZDAにはない使いやすさ(燃費の良さ?)を追加しているのだから、もはやCX-5が現状のままでは生き残る道は、かなり狭くなっているのかもしれない。RAV4、ハリアー、ヴェゼルの包囲網に加えて、日本ではミドルSUVの市場拡大が完全に頭打ちだ。スバル・フォレスターも日本市場ではまさかの大苦戦を強いられている。RAV4、ハリアー、ヴェゼルともに非常によくできており、トヨタ&ホンダの技術の結集を言える。それぞれブランド内でも1、2を争う作り込み具合だ。ブームから10年足らずで押し寄せた「過当競争」ですでに市場はレッドオーシャンに変わった。
トヨタのSUVの弱点
本来は1台だけ投入すればよいミドルSUV市場にRAV4とハリアーを連続して投入し、200万円台前半から400万円オーバーの価格帯までのSUV市場を制圧する動きに出た。しかしこの2台はCX-5の存在を脅かすほどではない。CX-5のコアなユーザーがRAV4やハリアーに試乗して「良い」と感じるケースは稀だと断言する。デザインや静粛性ならば、MAZDAでもトヨタでもどっちでもいいのだけど、おそらくCX-5のユーザーがトヨタの横置きエンジン&CVTミッションのクルマに乗った感想は・・・「運転していてメチャクチャ怖い」だ。MAZDAと比べてトヨタ車はとにかくブレーキが効かないってのももちろんあるけど、新しくキビキビ動くようになったトヨタの最新スポーツCVTがちょっとヤバい。