スカイXで欧州奪還!?
第六世代の各モデルはそれぞれに良さがあるのだけど、強烈な個性を誇った第五世代に比べれば「小粒」だ。NDロードスターとCX-5この2台こそが、第六世代MAZDAが世界に発信したほぼほぼ全ての成果だった。第七世代になって欧州市場ではスカイアクティブXがよく売れた。失われた市場を奪還すべく欧州MAZDAが手頃な価格設定でスカイXを拡販し、再び第五世代以来の武闘派MAZDAが帰ってきたことをアピールしている。第五世代ではMZRだけでなく、欧州市場ではすでにメルセデスやBMWを圧倒するディーゼルエンジンも投入していた。日本のカーメディアでこの第五世代MAZDAのディーゼルの躍進を伝えているのは、私が知る限りでは沢村慎太朗さんの「午前零時の自動車評論7」だけだ。
どんな第七世代が待っているのか!?
第六世代のガソリンエンジンはロードスターがチューンナップして使わざるを得ない、燃費&経済性を重視せざるをえないウィークポイントがあった。トヨタからTHSを借りる選択もある意味で当然の判断だったのだと思う。しかし第六世代MAZDAが第五世代のようなノリだったならば、ロードスターRFのチューンナップした2L自然吸気エンジンの横置き版を作成し、アクセラやCX-3に逐次投入しただろうし、なんの確証もないけども、もしそれが実現したら第六世代の内に欧州市場を奪還する勢いを見せたかもしれない。可能性こそあったものの、結局のところ第六世代に生まれたモデルで、個人的にオススメできるモデルは「ロードスター」と「CX-5」だ。そして残念だったことに、この2台では追うことができない優れた個性を発揮するモデルが出てこなかった。第七世代にこの続きを期待したい。