GLSとCX-80
CX-60に続いて5m級のサイズになるCX-80が予告されている。直6ディーゼルを搭載すればメルセデスGLS400d(日本価格1339万円)みたいなクルマになる。日本仕様のGLSは2列&直6ディーゼルのみだけど、北米市場では3列SUVとして販売されている。直6ガソリン(マイルドハイブリッド)のGLS450がベースモデルで価格は77850米ドルだ。
ネット上ではバカの一つ覚えのように、「日本は給料が上がっていないから世界の物価高についていけない」と溜息まじりの論説が盛んになっているけども、アメリカ市場のクルマの価格は至って堅実であり、日本市場のインフレ具合はちょっと異常だ。旧態依然な「インポーター制度」が日本市場の価格を不必要に押し上げている。クルマもロードバイクも日本価格は、中間搾取によってほぼほぼボッタクリだ。そしてどちらも中古で買うとびっくりするくらい安い。
MAZDAの強気な価格設定
日本のカーメディアやヤフコメでは「MAZDAの直6ディーゼル車は安すぎる」と書いてる老人がたくさんいるが、北米価格で比較すれば、コスト感覚はメルセデスとほぼ同水準である。北米向けのCX-90は直6ガソリンが搭載されて5万〜6万米ドルくらいの価格になるだろう。ちなみに現行のCX-9は38,750米ドルとなっている。
メルセデスのSUVの中では、マイバッハGLSが16万5千米ドル、Gクラスが14万米ドルで別格に仕立てられている。この2台に関しては、日本市場ではそれぞれ3000万円近い価格が設定されている。これに対してレクサスでは、LXが88,000米ドル、プラドのレクサス版となるGXが57,000米ドル、RXが47,000米ドル、NXが39,000米ドルとなっている。