積極的に選べるSUV
CX-60がジワジワ来ている。路上で試乗車が走っているのを何度か見かけたが、ほぼCX-5と同等の運用ができるサイズに収まっているようだ。CX-5を愛用しているが、もしトラブルがあって乗り換えるようなら、その時にCX-5がまだ併売していたとしてもCX-60を選びたい。「上質なプライベートSUV」のイメージ通りの良いクルマだ。
ちょっと遠慮気味で「奥ゆかしい」デザインがいい味を出している。レクサスLXやメルセデスGクラスのような「只者ではないオーラ」が好きな人の趣味を否定するつもりはないが、MAZDAデザインの最大の魅力は「清潔感」と「ノーマルさ」だ。クルマで「自分を大きく見せたい」とか少しも思わない平穏なカーライフを望むユーザーをターゲットにしているのだろう。
TPO
買えない人の僻みとか言われても一向に構わないけど、ロールスロイス・カリナン、アストンマーティンDBX、ベントレー・ベンテイガ、ランドローバー・レンジローバーといった英国のハイエンドSUVは、実業家、芸能人、スポーツ選手以外が乗ってても似合わない。大統領専用車みたいな派手なクルマを所有したいとは思わない。
レクサスLXやメルセデスGクラスは、やはりそれぞれブランドが実業家、芸能人、スポーツ選手などを顧客に抱えて当たり前だと思っているから、どんどんデザインがゴージャスなものになっている。それに対してMAZDA、ジャガー、アルファロメオ、ボルボ、そしてグループ内では「セカンドブランド」であるBMWやアウディも、そこまで過激な演出はしていない。