BMW好きはBEVも買う
コアなBMW好きには福野さんや水野さんの方便など、まるで意に介さない。他人のポジショントークではなく、BMWを選んできた自分の感覚で選べば後悔することもない。カーメディアなんぞは、BMW、メルセデス、アウディ、レクサスの4ブランドを天秤にかける「単なるプレミアム好き」のための情報源に過ぎない。BMWを、ポルシェ、アルファロメオ、MAZDAと比較する本物のBMW好きは、カーメディアなど読んですらいない。
BMWのBEV戦略は2025年現在では、一定の成果を出していて、欧州市場では1位VW、3位ヒョンデに挟まれた2位に位置している。500万台 / 年以上の販売を誇る巨大資本を相手に、ドイツの独立系メーカーが、初期投資が巨大で資金力勝負になりがちなBEV市場で、創意工夫を凝らして互角に渡り合っていることが快挙だ。一方でポルシェ、アルファロメオ、MAZDAのBEVの取り組みは混迷を極めている状況だ。
BMWがポルシェに勝利!?
ポルシェやアルファロメオはそれぞれ、VW、ステラティスという巨大グループの一員で、共通のBEVのプラットフォームが流用可能だった。しかしグループはVW、シュコダ、セアト、クプラや、フィアット、ランチア、ジープ、クライスラー、ダッジなどのBEV化を優先すべき案件 (ICEで勝てない組の立て直し) が山積みだったようで、ポルシェやアルファロメオなどICE継続を求めるユーザーが多いブランドは後回しにされたようだ。
2020年に最初の専用BEVタイカンが登場したポルシェだけど、2台目のBEVは2024年のマカンEVで、やや時間がかかった。アルファロメオも2025年6月24日に初のBEVであるジュニアを日本で発売する。タイカンは街中でもチラホラ見かけるが、現在の価格は1453万円〜で、補助金があってもかなりハードルが高い。自然吸気ポルシェ911オーナーの実家の隣人も、タイカンを検討していたところ、割安なBMW・i5が発売されたこともあってすぐに購入したらしい(5erからの乗り換え)。