JDパワー国内満足度・・・排ガスが汚いほど評価は高い!?

日本の国内市場で一定規模の販売を持つブランドの「顧客満足度評価」なるものが出てました。一般ブランド部門では1位MINI、2位VW、3位日産、4位トヨタ、5位三菱が平均より上のグループです。以下6位マツダ、7位スバル、8位スズキ、9位ダイハツ、10位ホンダだそうです。何の因果でしょうか日本で支持されている1、2位は北米&欧州のディーゼル排ガスで大きな疑惑が持ち上がったブランドで、3位〜5位は国土交通省のディーゼル抜き打ち調査で『不可』とされたブランドですかい・・・おそらくそれぞれ『確信犯』だと思います。日産は一体どの面下げて三菱の不正を指摘したんだろうか?三菱株の大暴落ですんなり子会社化ってなんだかとっても陰謀臭く見えますけど。

もちろん8位のスズキにもモード燃費の測定による一連の不祥事がありましたけども、ここまで極端に分かれてしまうとなんだかちょっと笑えてきます。日本では不祥事の度に「けしからん!」と企業の倫理感についてさまざまなメディアで沸騰しますが、それって『建前』でしかないんでしょうね。そしてそれとは真逆の評価がでてくる!!

日本市場における『顧客』って何なの?もちろんユーザーですけども、それって結局は情報弱者の集合体に過ぎないのか? 1位がMINIで10位がホンダ・・・うーんこの結果はまさしく値引きランキングじゃないですかね。MINIもVWも見積もり取るだけで2割くらいガツンと提示してくれますし、日産もスカイラインがひと声70万円引きでした(12%引きくらい)。トヨタと三菱はそこまで値引きのイメージは無いですけど、ランキング下位のマツダ、スバル、ホンダの最近の『殿様商売』ぶりはなかなかですよ。マツダは値引きしなくなって評判がイマイチですね・・・。

プレミアムブランドではレクサスが10年連続で1位だそうで、以下2位ボルボ、3位アウディ、4位メルセデス、最下位が安定のBMWというランキングです。まあ残価設定ローンで目一杯無理させてクルマを売りつけるBMWの強引なやり方だとこういう結果にもなりますよねー(5年後に確実に揉める)。つーかレクサス以外の4ブランドはクルマのレベルがドングリ過ぎる!!!直4ターボのバッタもんプレミアムカーをいかに値打ち付けて売るかが勝負です。今月はメルセデスもBMWも6気筒モデルが何台売れたっていうのでしょうか? たった5ブランドだけの完全出来レース。貧乏くさい日本市場ではレクサス以外はそれほどやる気なし・・・。

同じJDパワーのリサーチでもアメリカ市場なら、この5ブランド以外にもキャデラック、リンカーン、インフィニティ、アキュラ、ポルシェ、マセラティ、ジャガー、ランドローバーとズラズラ並んで見応えがあるんですけどね。日本では5ブランド以外は全く売れてないので評価不能なようです。7月の販売を見てもインフィニティ(フーガとスカイライン)が631台、ポルシェが567台、ジャガーが186台、ランドローバーが174台、マセラティが78台、アキュラ(レジェンド)が68台・・・これって(人口3分の1の)韓国よりも購買力低くないですか?ちなみにレクサス4557台、メルセデス5046台、BMW3570台、アウディ1900台、ボルボ1099台です。

今回のJDパワーのリサーチをまとめると、いくらマツダやスバルが法令を遵守してまともなクルマを作って、それなりの価格で『定価販売』してブランド力を高めようと奮闘したところで、それに納得してくれる日本の顧客は極めて少ないってことですかね・・・「悪車は良車を駆逐する」。

やっぱりディーゼルはダメだ・・・と間違っても言ってはいけない。

ニューモデルマガジンXの10月号でオッサンライター3人がダイハツをコケにしてます。女の子が乗るためのクルマをいい年したオッサン3人が寄って集ってボロクソに罵る。一体何が不満なんだろうか?徹底的に安っぽい躾が嫌なんですかね。樹脂製外板を一部使い始めたと話題のクルマですから、ボデー剛性が・・・といった次元のクルマじゃないことは明白なのになー。そのうちにVWゴルフとかBMW1,2,3erだってすぐに真似し始めると思いますけどね。

そんなに「固い」のが好きならば、トヨタ86でも乗ってればいいじゃん。けどあのクルマで素敵なカーライフが送れるというのは男の幻想に過ぎないです。同乗者のことを全く考えていないクルマ選びでしかない。どうもオッサンライターばっかりが3人集まって議論すればデートなんて概念は軽く吹っ飛んでしまうようです。若者カップルが日常に使えて、無理なく新車で買えるクルマっていいと思いますけどね。3気筒だけどさすがは国産車というべきか、同じ3気筒の輸入車みたいな異常な揺すられ感もないですし。つーかBMWの3気筒モデルが軽自動車のムーブに静音性で負けている事実を先に晒せよ・・・バイエルン発動機では大阪発動機には勝てませーん!って。

ダイハツ(トヨタ)もスズキも日産も3気筒を日本の静音性の基準に合わせるべく奮闘しています。マツダがディーゼルを思いっきり静かにしたことにも見られるように、「日本で売る」=「日本のユーザーに安心・快適に使ってもらう」というメーカー自身の誇りに自らの製品が適った上で製品化しているのがわかります。ドイツメーカーは日本メーカーとは追求する方向性が違うとか言う人もいますが、アウディの世界的な躍進は間違いなく静音性でメルセデスやBMWを上回ってラグジュアリーサルーンだと認知されたからですし、メルセデスやBMWだってその後に必死になって『静かなクルマ』を作ろうとしています(だいぶ静かになってきてます)。恥も外聞も気にしないで日本メーカーに頭下げていて、それぞれ日産やトヨタにお願いしてプロペラシャフト技術を教えてもらってます。

それに引き替えPSAの新しいディーゼルはどうもダメみたいですね・・・あれじゃトラックです(インポーターはちょいバカなのか?)。ジャガーもせっかくディーゼル開発において日本の技術に頼って、トヨタの系列であるデンソーに投資したものの、全く日本で売れないシロモノが出来たのは誤算だったようです(マツダと提携しておけば良かった!?)。欧州メーカーにとっては「静音性」の価値がまだピンと来ていないのかもしれないですが、日本メーカー基準の『マナー』が世界にどんどん広がる中で、1980〜90年代に続いてこれから新しい日本の静音技術をいろいろ学んでいくことになるんじゃないでしょうか?

どう見ても欧州メーカー車の現状はとても悲惨で、エンジンユニットに関する技術など何一つ日本メーカーに影響を与えることができないレベルになってます。現行ユニットでせいぜい日本市場で競争力があると思われるのは、燃費ではなくフィールに振っていて評判のいいポルシェ製の直4ガソリンターボユニットと、多段式ATで異常に燃費が伸びるBMWの直6ターボくらいでしょうか。あとは・・・失礼ですが「煩わしい・非効率・故障しやすい」の3悪が払拭しきれていないクズユニットばかりかも。

「日本車はスゴい」という人と「日本車はダメ」という人は、前提としてエンジンなどの基幹技術への理解度に決定的な差があるように思います。メルセデスAMGの2L直4ターボ360ps超を見て「欧州はスゴい」なんて言ってしまうタイプの人は、それが三菱ライセンスの直噴ターボであって、英国向けランエボは400psを越えているとか、マツダのデイトナ用は2L直4で57opsだとか知らないからそういう発言をするわけです(プロライターにもいる・・・)。そして残念なことに、そういうコトが理解できない人ばっかりが自動車ライターになりたがるんですよね。そしてバカな情報が拡散されていきます。そもそもそういった常識的な判断ができてしまったら、日本メーカーにあれこれ物申すことも欧州車にロマンを語ることも難しいですから、それも一つの立派な才能なのかもしれませんけども・・・。

ダイハツ・ブーンをボコボコに扱き下ろした西川淳氏、斉藤俊輔氏、高平高輝氏。この3人は個々にレビューを書けば、けっこう神経質な性格のようで、後ろ指をさされないように言い訳がましいくオブラートに包みながらもなかなか中身のあることを書いていたりします。しかし3人集まれば、とたんにオラオラな『集団暴走』が始まるようですね(中年族ッキー)。もしかしたら・・・それがこの「喜怒哀楽」というコーナーの存在意義なのかもしれないです。それならばお姉ちゃん用のコンパクトカーじゃなくてさ、スバル・レヴォーグSTIとかBRZ-GTとか・・・「欧州車をヤッちまうぞ!」みたいな不穏な野心を抱く日本車をもってきて徹底的にシバいたらいいんじゃないですか?

VWのステマ・中西孝樹がまた動きだしたよ〜・・・!!!

「トヨタvs VW」というビジネス本を書いた中西孝樹というライターがいます。元々が証券会社のアナリストなので、低能な自動車ライターよりも世界情勢に詳しいだろうと思って本を手に取ると、あまりの的外れさに唖然とします。出版が2013年でまだそれほど年月が経っていませんが、書いてあることのほとんどがすでに実情に合わなくなっています。トヨタの経営陣が読んだら、バッカじゃねーのコイツは・・・とか言いそうな感じ。

リーマンショックと東日本大震災のダブルパンチで、さすがのトヨタも赤字を出し、アメリカビッグ3の経営破綻が対岸の火事ではないことを日本経済にも知らしめましたが、中西氏によるとトヨタの途上国市場への取り組みの甘さと、プレミアムブランド戦略の遅れが収支に大きく影響したとまとめています。世界的な株安に直面してホンダとドイツ・韓国ブランド以外はことごとく赤字に転落し、北米ビッグ3以外にもフィアットやPSAなどはトヨタ以上に大きなダメージを受けました。・・・なんでホンダとドイツ・韓国だけは助かったのか?その辺の視点が中西氏の著書からは完全に欠如しています。

VWとその傘下のアウディが成長を続けているのは、グローバルの60%以上を成長著しい中国市場で捌く事ができるからです。トヨタやホンダが本国以上に販売台数を出しているのはアメリカだけです。一方VWやアウディは本国の5倍くらいの圧倒的な数字を叩き出しているのが中国市場です。これはもはや自動車メーカーの努力でどうなる問題ではありません。『トヨタ vs VW』という構図がすでにナンセンスです。ドイツの経済界が「メルケル」という社会主義圏に顔が利くリーダーを選んだという意味ではメーカーの努力ともいえるかもしれないですけどね。

そんな頓珍漢な中西氏が2016年上半期でVWがトヨタを販売台数ベースで僅かに上回ったことを、また不思議なデータと表現を用いてsankei biZに記事を書いています。トヨタの「敗因」は東南アジア経済の低調さにある・・・という部分はわかりますけど、別に東南アジアで商売することがトヨタにとって間違いだとは思いませんけどね。それよりもビックリなのが、新型プリウスと新型ハイラックスの商品力が疑問?という点です。トヨタの主力車種ってプリウスでもハイラックスでもなく、北米カムリと北米カローラなんですけどね。欧州でもBMWエンジンを積んだオーリスがよく売れてますし、PSAといっしょに作ったアイゴも人気です。

一般メディア向けの記事なので、日本で馴染みのあるモデルを例にして説明しているようですけども、車種によるネガティブ要因が多いのはトヨタ陣営よりもVW陣営なんですけどね。中国では大人気のアウディですが、北米ではプレミアムブランドの頂点に立ったレクサスの足元にも及びません。昨年に大々的に問題が起こる前から北米ではSUVのラインナップの少なさから大苦戦しているのがVWです。排ガスでニュースになったVWですが、世界で排ガス規制が厳しい地域は北米・日本・EUの3地域だけであり、もともと北米と日本でのシェアはトヨタに5~20倍程度の差をつけられていますから、VWのグローバル全体の販売台数には大きく影響しません。

まるでVWが危機から立ち直ってトヨタを圧倒したみたいな書き方がされてますけども、トヨタだってやがては林立する中国メーカーが合併すればすぐさま世界首位の座を明け渡す運命にあります。VWのビジネスが極めて中国メーカーに近い形態を取っているからこそ、トヨタを台数ベースで上回ったに過ぎません。

さらに気持ち悪いのが、中西氏の記事に寄せられたコメントのほとんどがプリウスのデザインがダサい!という一色に染まっていることです。せっかくの分析記事も、コメントを寄せる人々には「新型プリウスに疑問」という部分だけしか解釈されていないようですね。さらに不思議なのが、既に他の人が散々書いているのに、わざわざ同じようなコメントをわざわざする暇人の多いこと・・・。1人くらいはと期待しましたが、「VWのガソリンターボはトヨタの小型車のエンジンよりもNOxを50倍も噴射するからさっさと世界から消えてほしい!」なんてコメントは出てこないですね。