ジャンル別の自動車ブランド格付

「エクストリーム・スポーツカー」部門

最高出力400ps以上の専門顧客向けハイエンドスポーツカーを作るブランドが対象。サーキットが本拠地のポルシェ911と、公道向けGTカーが由来の日産GT-Rが同じ土俵でライバル意識剥き出しだった10年くらい前から注目を集めるジャンルに成長した。一流のカーエンスーや富裕層を納得させる隙のないスペックは、開発側にも孤高のドグマが求められるとか。特殊なエンジンオイル、悪い意味で驚異的な燃費性能、ローター交換などユーザー側へのハードルも高い。

プロパー価格で3000万円を超えるスーパーカー・ブランドは除外。

 

1・ポルシェ(PORSCHE AG)

3.8Lフラット6ターボと、MTも用意される4Lフラット6自然吸気の2種類のトップエンジンのモデルがありどちらもプレミア化していてまともな価格では入手困難。最高出力こそ385psの3Lターボのベース仕様だけど、車重1470kmに抑えた911カレラT(RR)は禁断のスペックで日本メーカーではまず真似できない。

 

2・ビーエムダブリュー(BMW AG)

サブブランドの「M」と「アルピナ」のモデルに搭載される4.4LのV8ツインターボ、3Lの直6ツインターボの2種類のエンジンが高性能で、サーキット走行も楽しめる。日本の公道では無理だけども、車重が1800kgほどあるAWDモデルではスーパースポーツを超える300km/h巡航も可能なんだとか。

 

3・日産(NISSAN MOTOR CO.,LTD.)

3.8Lと3Lの二種類のV6ターボでポルシェに比肩するラインナップを形成。400psのモデルがフェアレディZもスカイライン400Rも本体価格500万円台で買える。しかもZではFRで405psにもかかわらずMTが選べる。タイヤの限界に近いスペックはドライバーの腕が試される、まさにエクストリームなスポーツカーにふさわしい。

4・レクサス(LEXUS)

5LのV8自然吸気で481ps / 7100rpmというアメリカブランドのようなスペックの個性的なユニットを日本でも販売している。メイン市場がアメリカということもあり、ドイツブランドのようなターボ化ではなく、V8自然吸気でブランド創設から35年続けてきた。

5・アルファロメオ(Alfa Romeo Automobiles S.p.A.)

2.9LのV6ターボ(510ps)のジュリア・クワドリフォリオバルデは、日本市場で販売されるハイエンドスポーツカーの中でお手頃な価格といえる。10年も前に登場した6500rpmで炸裂する高回転V6ターボだったので、同グループのフェラーリとの関係が噂されているが、相手が雲上ブランドゆえに公式には関与は否定されている。

 

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