ジャンル別の自動車ブランド格付

「ラウンジカー」部門

リビング、サロン的な役割を満たせる高級車を作るブランドが対象。ドライバーが移動時間でくつろげるだけでなく、社会的地位を示せるステータス性が伴うクルマであることが条件。従来はEセグ以上のセダンのジャンルだったが、SUVで仕立てるハイエンドなブランドが増えている。

プロパー価格で3000万円を超えるハイエンド・ラグジュアリーブランドは除外。

1・メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz AG)

セダン(Sクラス、Eクラス)、クーペ(CLS)、ワゴン(Eクラス)、SUV(GLS、GLE)がそれぞれに顧客を抱えている。日本市場では別格の存在感を誇る。遠慮ないサイズ感ゆえに、あまり主張しない「パール白」「黒」「シルバー」の3色こそが、高級車のカラーだと定義してしまった感がある。

2・ランドローバー(Land Rover)

SUV専門ブランドの強みを発揮して日本市場でも人気が続く。スポーツSUVの先駆的存在であり、同ジャンルにおける積年のライバルであるポルシェやBMWと比べてもインテリアのセンスが光る。ドイツ勢との差別化にも成功し、ロールスロイスやベントレーに代わって英国高級車の魅力をグローバルに発信している。

3・アウディ(AUDI AG)

2000年頃に「ラウンジカー」というジャンルを作り上げた価値あるブランド。保守的なドイツ車デザインの殻を破り、アイコニックかつ普遍的なデザインでセンセーションを巻き起こし、メルセデスやBMWほか日本メーカーなどのクルマ作りに大きな影響を与えた。メルセデスと同じくフルラインナップが魅力。

4・レクサス(LEXUS)

1989年のブランド誕生と同時にラウンジカーの頂点に駆け上がった。2005年に日本にも上陸し、ホスピタリティ溢れるディーラーサービスで、今までの日本メーカーでは感じにくかった「クルマを持つ喜び」で顧客の心を掴んだ。

5・ボルボ(Volvo Personvagnar AB)

新世代のボルボは、従来あったスポーツグレードを徹底的に排除して、ハイセンスかつブランドコンセプトでもある高い安全性を誇る、ひたすらに「知的」イメージなパーソナルカーを扱うブランドになった。北米市場でもプレミアムブランドとしてシェアを獲得していて、横置きエンジンのフルサイズのセダンやSUVは日本市場では貴重な存在。

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