ジャンル別の自動車ブランド格付

「グランドツアラー」部門

かつては「アストンマーティン」「ジャガー」「BMW」がGT御三家だったらしい。しかしクルマでの長距離移動は過去のもので、今後もBEVの時代になるとすれば、「GT」というグレードが完全にナンセンスである。その一方で、エンジンはやめられない日独伊のメーカーが、ノスタルジーを追いかけ続ける。

 

1・マツダ(Mazda Motor Corporation)

長距離ユーザーの指名買いがとても多いブランド。非常に高い燃費競争力を持つディーゼルユニットが人気だけど、燃費があまり良くないガソリンモデルも、ドライビングの刺激を求めるユーザーに選ばれる。シートやペダル配置など、メーカーもグランドツアラーとしての性能をかなり重視している。

 

2・ホンダ(HONDA MOTOR CO.,LTD.)

シビック、ZR-Vでは、エンジン車とe:HEV車が併売されるが、どちらも共通でスポーティなGT向けユニットとして仕上がっている。深夜&早朝の高規格道路では「H」マークの旧型車が、高回転までブン回して元気よく走っているけども、現行のシビック、ZR-Vでは、ジェントルで長距離向けのセッティングになっている。

 

3・ビーエムダブリュー(BMW AG)

休日の早朝に県境の峠に行ってみれば、そんな時間に走っている対向車は「Mazda」「Honda」と「BMW」ばかりだ(地元ナンバー以外)。東京から比較的に近くて、風光明媚でお店も多い湘南や伊豆だとメルセデスやポルシェが目立つけど、内陸の秘境にまでやってくるのはこの3ブランド。天気さえ良ければとりあえず走りに行きたくなるブランド。

 

4・フォルクスワーゲン(Volkswagen)

「ゴルフGTI」という稀代のツーリングカーのシリーズは、同じグループのポルシェやアウディとは違った「素のクルマの楽しさ」が詰まっている。高速道路もワインディングも豊富なロードインフォメーションで痛快に走れる。

 

5・アルファロメオ(Alfa Romeo Automobiles S.p.A.)

台数こそ多くないけど、さまざまな辺境のドライブルートで「ジュリア」を見かける。日本と同じく「山の国」であるイタリアのツーリングカーは、日本の高低差のあるワインディングロードにもピッタリとハマる。

 

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