ハイクオリティなクルマ作り
お金に余裕がある人は良いクルマを選べばいいし、余裕がない人は必要最小限のものを選べばいい。日産の場合だと、お金持ちは「栃木車」を、その他の人は「追浜&九州車」を買えばいいわけだ。カーメディアからの風当たりが強すぎる日産だけど、「栃木車」はシャシー、エンジン、ミッションあらゆる部品が「追浜&九州車」とは違っていて、その差別化は見事だ。どちらのマーケットにおいても質感とコスパでは優位に立っている。特に「栃木車」の水準はMAZDAやスバルでも歯が立たないくらいに高い。そんなクルマ作りをしていれば「通常運転」で利益率は3%程度にな落ち着くものらしいが、それに比べてトヨタ陣営には何らかのカラクリがあると思わざるを得ない。
合理化というより錬金!?
トヨタにも同じように「愛知車」と「東北、三重&九州車」という区切りがあるのだけど、愛知車の半数近くはプリウスなので適切な分け方になっていない。レクサスだと「愛知レクサス」と「九州レクサス」で日産のように区分することができる。北米で開業して以来30年以上の歴史を誇るレクサスは、愛知のクルマ作りが世界の頂点であることを存分に示してきたが、初代LS(日本名セルシオ)のインパクトはすでに忘却のかなたに薄れつつあり、日本市場でもアメリカ市場でもラインナップの主流は完全に横置きエンジンモデル(九州&北米生産レクサス)に移っている。