他社への影響は軽微
前述のモデルの他にも傘下メーカーからOEMされるライズや、キープコンセプトで「ブランド」力を主張するハリアーなども登場した。通常時で普通車シェアが50%に迫るトヨタがこれだけ短期間に新型モデルを出せば、その他の数%シェアのメーカーにとっては戦々恐々とするしかないわけですが、それほど他のメーカーの脅威にはなっていない様子。新型モデルの数が多すぎて、逆にアクアやアルファードのような強烈な求心力を持って発売後数年間ずっと売れ続けてしまうような決定的なモデルはない。現実にヤリスはアクアのシェアを奪っただけだし、ライズ、シエンタ、ルーミーも競合するスズキ勢(好調!!)を圧倒するほどの強力な陣容ではないし、上位モデルもスバルやマツダなど3ナンバー車が中心のブランドにあまり影響はないようだ。RAV4&ハリアーは旧型ハリアーからの乗り換えだったり、本来はヴォクシー、ノアのシェアだったものを喰っている。
利益2兆円の意味
トヨタの好調さはその2兆円越えの利益からもまざまざと見せつけられるが、つまるところ・・・「保守的」な商売をやって利益を「作り出して」いる。これだけの新型車が投入されたけども、トヨタの新しいスタンダードは何か生まれただろうか!?「全モデルe-POWER化」や「世界初のエンジン技術」などに近いことをやっていれば、なかなか「営業利益」など積み上げられるものではない。テスラもシェア拡大のスピードは驚異的だけども、「営業利益」という意味では、現状では許容範囲の赤字を超えないようにギリギリの経営が続いている。