若者向けのライズ
フェアに評価するためにヤリスクロスがライズを上回っている点も挙げよう。①予防安全装備 ②燃料タンク ③走行安定性(トレッド幅) だろうか。いずれも重要な3つであり②も満タン状態でライズより100km近く長く走れるのは大きい。これらの比較から、ライズはドライビングが好きな若者向け、ヤリスクロスは安全に運用したい高齢者向けといった特徴が見え隠れする。自分で乗るならライズ、母親に勧めるならヤリスクロスだろうか。
ダイハツに期待する理由
トヨタの一部門として技術開発を行うようになって久しいダイハツだけども、世界に知られた巨大メーカーを支えるこのポジションは、かつてのフォード陣営の中のMAZDAだったり、GM陣営の中のスズキだったりと同じだ。大船に乗った気分で大胆な技術革新が行いやすいというメリットがある。MAZDAの技術スキームは特にCセグで大きく評価され、トヨタやVWが積極的に吸収しているし、スズキのAセグ、Bセグにおける活躍によって、不良債権のオペルが21世紀まで生き延び、PSA(プジョー&シトロエン)やFCA(フィアット&クライスラー)と合体した。現状で同じような飛躍の条件を満たしている日本メーカーはダイハツと三菱だけ。