マレーシアでの偉業
ダイハツも三菱もすでに世界では業界のキーマンとして圧倒的な存在感を示していて、BMW、ボルボ、ジャガー、アルファロメオといった馴染みのブランドよりもずっとずっと重要な存在だ。ほとんどの中国メーカー、韓国メーカー、マレーシアのプロトンなどは三菱の技術スキームを使ってクルマを開発してきた。メルセデス、ジープ、アルファロメオなどでも三菱シャシーが広く使われている。その一方でプロトンを追い落としてマレーシアナンバー1メーカーとなったプロドアに技術提供するのがダイハツだ。
北米 VS ASEAN
ライズやルーミーを大ヒットさせただけでなく、コペン、ミラ・トコット、タフトなど個性豊かな世界観を持つ「珍車」が次々出てくるダイハツだけど、軸足が東南アジア市場にあることが、自動車開発において有利に働いているかもしれない。ダイハツOEM車がこれだけ売れてしまうと、トヨタの日本市場向けの開発の重要性は下がってくる。新型車開発が硬直気味な北米向けモデルで日本市場のほとんどがカバーされるようになっている。