兆候はあった
北米向けとASEAN向けの比較は難しいのだけど、今後の成長が予測されている市場をターゲットにしているメーカーの方が、当然ながら開発の手数は多くなる。コペン、ミラ・トコット、タフトといった奇抜なモデルが簡単に出せるのは、東南アジア向けにあらゆるデザインテイストを用いて新しい価値観のクルマを作ろうとしているダイハツだから可能だと言える。2017年の東京モーターショーでもダイハツのコンセプトモデルが非常に多く発表されていて驚かされた。その多くは未だに製品化されてはないのだけど、市場のニーズを十分に感じたらいつでも出せる準備はしているのだろう。
秘密兵器発表
先日には、日本市場&ASEAN市場同時にロッキーの電動モデルのティザーが出された。日産は最新鋭のe-POWER生産を神奈川・追浜に集約していて、古い世代のe-POWER(キックスのもの)を海外拠点ではタイだけで行っている。それに対してダイハツは日本とASEANに同時に最新鋭のダイハツ版e-POWERを投入するつもりらしい。技術的には日産が先行している部分も大きいだろうけど、ダイハツにはASEAN市場向けに開発している独特の設計の小型車シャシーを持っており、これらと組み合わせることで、ハイテクな「珍車」をもっと産むこともできる。