豊田章男は名宰相
「EVはやらざるを得ない。しかし雇用を守るためにも、バランスを見極めて判断しなければならない」・・・みたいな事を涙ながらに訴えていたと思ったら、どうやらEVの価格はかなり高い水準にとどまるとわかったようで、突如としてやる気を見せ始めた。トヨタが最初から本気で日本の雇用の事を考えていたならば、勝ち組のはずの日本の製造業の人件費は世界トップレベルの水準であっても良さそうだが・・・。EVシフトによってクルマの価格が下がるという予測があり、トヨタも30兆円の売り上げが泡のように消えていくことを警戒して「雇用」を言い訳にしてEV普及を押しとどめようとしていた節がある。
エンジン車への未練なし!?
これまで散々に「エコカー補助金」が注ぎ込まれ、血税でトヨタの売り上げを補填してきた事情を考えれば「雇用維持」は期待では無く義務だ。それにも関わらずトヨタはプリウスミサイルを改善しようともしない。怒りに震える納税者の中には、e-POWERやテスラへと走った人も数知れず。トヨタの経営陣が優秀なのはわかるけど、道義的にも性能的にもあまりトヨタ車を選びたいとは思わない。最新鋭のGR86とレクサスNXを除けば、あとはほぼほぼCVT搭載の軽自動車の大きいバージョンか、軽薄な乗り味が消せないTHS車ばかりだ。社長自ら「トヨタのクルマはつまらない」と言ってしまう豪胆さは嫌いじゃないけどさ・・・。