FR廃止は不回避!?
日産がFRシャシーを廃止すれば、当然だけどGT-R、フェアレディZ、スカイラインは終焉する。5km/Lでハイオクを垂れ流しながら走る時代はとっくに終わった。ハイオク1Lが170円だとして移動距離が、わずかに5kmしかない。ガソリン代だけでJRや大手私鉄の「初乗り」(コスパ最悪)と同等。これに割高な自動車税が追い討ちをかける・・・。
出口が見えないFRシャシーから、トヨタや日産が一目散に逃げ出すのも当然だ。ボルボはフォード陣営を離れた時に縦置き(FR)を選ばなかったし、キャデラックやフォードも完全に横置き(FF)志向だ。スバルがこだわって使う水平対抗の縦置きエンジンは燃焼効率の悪さと機械損失の多さをCVTでカバーしなければならない。
FR唯一のパワートレーン
そんな中で縦置きシャシーを新たに導入したMAZDAは、直6ディーゼルを19km/Lまでモード燃費を伸ばしてきた。ドイツメーカーが追い込まれつつあった「縦置きはディーゼル」という不文律をMAZDAが進めた。FRというだけで伝達効率が悪くなるのに、FFの小型モデルと同等まで伸ばしてきたのは「革命」あるいは「創発」と言ってもいいかもしれない。
ディーゼルエンジンでしか生き残れない現状のFRシャシーに否定的なトヨタと日産は、EVシフトによる新たな後輪駆動モデルを想定しているのだろう。確かにディーゼルのスカイラインやクラウンは、長年積み重ねてきたものを全て吹っ飛ばすようなインパクトが・・・。