ちょっと勘繰ってしまう
ちょっと失礼な書き方になるかもしれないが、先日発表された社長交代のタイミングも絶妙なタイミングだと思う。2010年2月にアメリカ連邦議会の公聴会に豊田章男社長が招致された。その後に伝説となる「謝罪会見」もあった。電気料金の異常な高騰が進む欧州で、新型プリウスが予想外の反響を得て「しまった」ら、再び今度は欧州で第二次「トヨタ・バッシング」が巻き起こるかもしれない。また同じ社長がステレオタイプな「謝罪会見」では決まりが悪いとの危惧なのか!?
アメリカでの騒動は上手く立ち回ったが、その後の日本市場においても「ミサイル」というスラングが生まれた。強過ぎるトヨタの象徴が当時は月に2〜3万台も売れていたプリウスだった。昨年にロードバイクで幹線道路を走っていたら、レストランの駐車場から異様な速度で飛び出しそうになるプリウスに遭遇した。運転していたのは30〜40歳くらいの女性だったが、ヒヤッとした刹那に、この女性がクルマの挙動にパニックになっている顔がスロー再生された。これが「ミサイル」か・・・。
出る杭は打たれる
トヨタのライバルの1つである、アメリカ(ディーゼルの件)と中国(DCTの件)の当局からボコボコにされたVWが、苦境をバネに逞しく前進している。トヨタも同じくアメリカ、中国(2012反日暴動)、欧州を相手にタフに立ち回っている。外国のメーカーにとって脅威でしかない「THS」とその象徴である「プリウス」は、名指しでやり玉に上がることが多い。
国沢光宏さんという温和な風貌の自動車ライターが、雑誌のコラムに書いていたが、初代から3代目までプリウスを所有したがミッションが危険だと感じたことは一度もないとのこと。要するに「出る杭は打たれる」で、プリウスの性能があまりにも凄いので、ちょっとしたことをきっかけにすぐに悪口が書かれてしまうし、プリウスは危険と言い切るユーチューブ動画も出てきてしまう。