高級車といったら何ですか? レクサスLSを思い浮かべる人もいれば、トヨタのクラウンという人もいるでしょう。日産シーマやフーガもいるかな。最近ではトヨタのアルファードやポルシェのカイエンといった新興勢力も一般ユーザーの選択肢として有力になってきているようです。これらのクルマに共通するのは、後部座席の同乗者に快適に過ごしてもらうだけのキャビンスペースと、素材に優れたシートなどを配したインテリアを備えたクルマです。
他にもロールスロイス(BMW傘下の最上級ブランド)や、ベントレー(VW傘下の最上級ブランド)といった『殿上人』のブランドもありますが、日本の一般人にとっては使い勝手があまりリアリティが無いのでここでは省略します。あくまで『殿上人』であることを世間に見せつけることがこれらのクルマの主たる価値なんだとは思います。
高級車というと、日本でも名門の「日産」と世界の頂点に位置する「トヨタ」だけしか手掛けられない特別な存在です。輸入ブランドであっても限られた名門だけが手掛けるものといった印象が強いですが、世界には高級車を専門に研究して作っている零細ブランドもありますが、その多くは巨大メーカーからベース車両を購入してそれを改装します。しかし中にはベース車両から作ってしまうメーカーが手掛けるケースもあるようです。ちょっと度肝を抜かれたのが、カナダにある「CONQUEST」というブランドです。
フォードのピックアップトラックのシャシーこそ使ってますが、車体はすべてオリジナルです。内装もサイバー調のコンテンポラリー空間で、当たり前ですがゴチャゴチャしていないですね。デザイナーズマンションでハイセンスな家具に囲まれた空間でくつろぐイメージなんでしょうね。・・・ってそんなのは「おまけ」に過ぎないです。やはり肝心なのは『防弾仕様』ですね。こういうテスト映像には大概どっかの兵器マニアが「RPGで攻撃されたら助からない」とかコメントしてきたりしますよね(ロールプレイングゲームじゃないです!!)。
とりあえず日本中で騒ぎを起こしている関西のヤクザ組織の抗争が、新宿界隈でも当たり前に起こっているそうなので、靖国通りを通行するならば、防弾仕様のほうがベターですね。日本のヤクザがロケットランチャーを使うなんてことはないでしょうし。このコンクエストの防弾SUVを日本で走らせれば、どっかの路上で怖いオッサンに囲まれて拳銃を向けられても、フルアクセルで踏み越えて行けばいいですね(フランス・ニースのテロに哀悼の意を捧げます)。頭のイカれたヤクザとか警察官とかに逆恨みされて、拳銃で葬られるリスクを下げることができます。一番狙われるのは路上ですから・・・。そろそろ日本でもこういうクルマが売れるようになってくるのかな!?