アルファロメオが硬直気味な日本市場に再びムーブメントを起こす!?のではないか・・・と大きな期待がかかる新型スポーティセダン。カーグラフィック7月号で加藤さんが取り乱したように吠えていて、ちょっと引いてしまいましたが、それでもやっぱり楽しみです。レクサスとかメルセデスとかナメた価格設定している勘違いブランドに一撃かましてほしいですわ。
アルファロメオが日本でブレイクしたのは1990年代の終わり頃でして、日本でも相当に売れましたから今でも10年を軽く越える経年モデルがそこら中で走ってます。エアコンもカーステレオもパワーウインドウも壊れているかもしれないけど、スタイルに関してはまだまだ現役バリバリで、とてもバランスがいい!最近のメルセデスやマツダのキラキラデザインにも全然見劣りしないです。さすがはダ・シルヴァとジウジアーロ!!!
2000年代に行われたラインナップの大刷新がやや失敗で勢いが削がれて、リーマンでトドメを刺された格好になりました。全車ミラノ生産っていうこだわりが大きな足枷となっていて、右ハンドル車の生産に手が回らなかったのが痛かったですね。その後はドイツ勢に日本の輸入車市場を占有されてしまいました。BMWが一気に売れるわけですよ。ジウジアーロよりもバングルを選んだ日本人も見る目がないよなー。それからアウディですが、こちらはアルファの宝だったダ・シルヴァを引き抜くVWグループらしい『パクリ』戦略ですね。
アルファロメオが衰退してBMWとメルセデスが勢いを増してからの日本市場は完全に暗黒時代でした。クルマはどんどん悪くなるし、反比例して値段はどんどん上がる、自動車保険の保険料も上がる、税金も上がる、ガソリンも上がる・・・なんだよこれ。「最新のBMWはいいですね!」とか言っている訳わかんないオッサンばかりが溢れ、クルマの価値が乗り味でもスタイルでもなく『金額』で決まるなんてクソみたいな価値観が大手を振って歩いてました(今も?)。
クルマがつまらなくなった原因をトヨタにぶつけ、モリゾー社長がその声に応えて『おとこ』を上げましたが、トヨタは2006年くらいまでMR-Sやセリカを販売して頑張っていた方だと思いますけどね。それよりもカーメディアによる「BMW的な正義論」の方がよっぽどイカレてましたね。1990年代に作られたE46は確かに稀代の名車でしたが、それ以降のBMWは悲惨すぎた・・・10年経ってみてやっぱりダメだったな!!と時代が証明してしまいました。2000年代のドイツ車はことごとく酷いと主張したのは有名ライターのFさんですけども、確かに2000年以降のドイツ車で歴史的な名車といえるのは数えるほど・・・135iクーペ(E82)とボクスター/ケイマン(981系)、あとは?
アルファロメオ・ジュリアはベースモデルで400万円くらい、「クワドリフォリオ・ヴァルデ」という510psのスペシャルモデルもM3より安くなるという噂です。V6ツインターボはマセラティのものではなく、フェラーリ・カルフォルニアの縦置きV8から2気筒切り取ったものだそうで、排気量もきっちり3/4になってます。クワトロポルテのやたらとセクシーに唸るアイドリング音はかなり感銘を受けましたが、あのエンジンでもよかったかな?という気が。どうやらマセラティよりは控えめな音だとか・・・。価格が800~900万円だとすると、ギブリとほぼ同じですね。どっちにするか?2ペダルじゃサーキットには行かないから・・・ギブリで!
動画で見るとカッコいいです。スライドさせまくりでスキール音がまじりますが、エンジン音がいいですね、BMWやマツダの「Z-Z-Z-Z-Z-Z-Z」だけの単調なスポーティサウンドではなくて、雑多な周波数の音がいろいろ混じっていて味わい深いです(さすがFエンジン)。GT-RやRC-Fの低音重視とも違うし、エキマニ&マフラーを弄っている街行く「スポーティサウンドカー」からもこの手の音はあまり聞きません(弄れば弄るほど隙間風のようなヒューヒュー系になる?)。F430などの自然吸気のフェラーリサウンドは、『気蜜』感がひしひしと伝わってきてエアコンプレッサー的な音が炸裂している感じですから、これまたひと味違いますね。