なんだか『エクステリア』からしていつもとは様子がちょっと違うカーグラフィク9月号が届きました。まだ全てを読んだわけじゃないですけども、見た目だけでなんだかとっても面白そうでテンション上がりました。大変に失礼ですけども、最近のカーグラフィックはどうもダメな空気が漂ってました。日本で燻っているライターが素人レベルの視点でヘンな理屈をゴネているような記事ばっかり。ドイツブランドが新たに出したPHVの感想なんてさ・・・わざわざカーグラフィックに懇切丁寧に語ってもらうものでもないと思います(欲しいヤツが買えばいい)。
カーメディアの端くれならば、いくら個性に乏しくなっている現行モデルの中にも、『激押し』と言える理想的な一台を明示した上で、まずは『どの視点で語っているか?』を理解させること無しに、バラバラのレビューを並べられても読者は困惑するだけです。カーグラも気がつけば、HV、SUV、ミニバンで誌面を作るようになってました。ラゲッジスペースや燃費でクルマの価値を決めるようなレビューもチラホラ。カーグラフィックにしか書けないこと!ってのがあるだろうから読者は求めるのに、その期待されている『重心』がもうグニャグニャです。クルマの操縦安定性をアレコレ言う前に、自らの方向性をしっかり定めろ!とツッコミたくなる。
簡単に言ってしまうと、9月号では消えかかっていた『重心』が復活しているように感じます。表紙を見て、中身をパラパラ見ただけで・・・おやおや。編集部員が担当するロングテストの項目では、素人ブログ以下の記事しか書けない半人前に、パーツメーカーへ行かせての取材をさせています。特集記事もとっても社交的でモーターマガジンのようなグローバルなフィールドでの取材記事が増えています。
これまでのカーグラが無能だったという話じゃないです。日本市場での各メーカーの動きが鈍臭くてカーグラも少々やる気を無くしていただけなのだと思いますね。スバルやマツダの自己満足に付き合って賞賛記事を書くなんてツマラナイし。せっかく持ち上げてきたフォードは撤退を決めるし、ルノーもシトロエンDSもなんだか展開が鈍い。ポルシェもSUV中心の商売に変わって扱いにくいし、BMWはミニバンを売り始めるし・・・。
転機になったのはどうやら先月号(8月号)で渡辺編集長が熱く語ったアルファ・ジュリアを始めとするイタリア勢の進撃のようです。ギブリのディーゼルが!フィアット124が!・・・とにかくイタリアが希望。メキシコだか南アフリカだかで作っている下らないドイツ車よりも、やっぱりイタリア本国で作っているイタリア車はサイコーだぜ!って言いたいみたいですね。・・・まあせっかく高いカネ払って買うならばミラノ製とかがいいですけどね。今後のカーグラに期待!!!