やはりノートe-POWERは日産にとっては相当の自信作だったようで、息つく間もなくNISMO版が発表されました!!いつになく展開が早いっすね!!内容はNISMOの定番そのもので、ベースモデルよりもおよそ50万円ほど高い設定で、NISMOオリジナルのスポーティな専用シートがドライバーシートとナビシートに付いて、あの赤の縁取りが特徴的なエクステリアパーツで360度を武装したコンプリートモデルが245万円です。とりあえずリセールも考えると非常に魅力的で有力な選択肢だと思います。
NISMOのラインナップとしては初となるモーター駆動車です。駆動に関してはほピュアEVなのだから、テスラみたいにバージョンアップができたりするなど、拡張性があればさらに楽しい気がしますが、やはりノートの派生モデルですから出来る限り手軽に愉しんでもらう!!日産のディーラーの前を通りかかった人が衝動買いしちゃいそうな価格収めておくのがいいのかもしれません。とりあえずパワーユニットに関しては特に手は入っていないみたいです。それにしても250万円という価格は高いのか安いのか?いまいちよくわかりません。ちなみにVWゴルフは250万円から設定されてますが・・・。
私自身も既に発売されているノートNISMO・Sが日産ディーラーに置かれているのを見て、何度となく所有するイメージを膨らませてました。日産もそれを完全に見越して198万円!!とか価格をデカデカと書いてさらに「スペシャルオファー有」とか書いてありましたっけ。車重1080kgに140psというかなりスポーティな設定のノートNISMO・Sは、スズキのスイフトスポーツの成功を見て投入されたモデルだったと思います。マニュアルミッションを操るには素晴らしくバランスのいいパワーウエイトレシオです。
150万円くらいでスポーティなら迷わずスズキ。250万円ならノートNISMOシリーズ、350万円なら86かロードスター。450万円ならスバルWRXかゴルフGTI、550万円ならM235iかゴルフR、650万円ならフェアレディZ・NISMOか718ケイマン、750万円ならA45AMGかM2。個性的でスポーティなクルマに乗りたい人々のためのラインナップは何だかんだでそれなりに充実しています。ポルシェ、BMW、VWといったドイツ勢に混じって中心的な役割を果たしてくれている?のがNISMOです。コレ以外にもマーチやジュークのNISMO版が日本で既に発売されていて、北米では新たにセントラ(日本名シルフィ)も登場する見込みで、タイではティーダNISMOを、欧州ではパルサーNISMOなど世界中の日産車が次々とNISMO化されています。全部日本でも発売してくれればいいのに・・・。
モデル数が増えれば増えるほど、NISMOの開発も手一杯になってしまうでしょうし、ノートNISMO・Sのようにベースモデルとは違うユニット(1.6L自然吸気140ps&6MT)を持ち出して徹底的に武装した本格的なコンプリートカーは、いくらなんでもそんなにたくさんは出せないとは思います。その点ノートe-POWER・NISMOはすでに開発済みのエクステリアパーツでデコるだけだから、今回はとってもリリースが早いのかなーなんて野暮な事を思わず考えてしまいます。
1つのモデルで年間10万台前後売れるコンパクトだと、街中での遭遇率は当然に高くなりますし、個性的なエクステリアというだけでも十分に価値はありますから、e-POWER・NISMOはもちろん素晴らしい企画だと思います。さらにNSIMOはかなり勢力的にインテリアのブラッシュアップにも力を入れていて、専用シートを一つの売りにしています。たしかに大衆的なコンパクトカーの一番の不満はシートのやる気の無さですから、多少お金がかかってもNISMOを選びたくなる気持ちは解ります。
シートやインパネの質感が高ければ、多少は遮音性が低くても、多少は座位が高くても、多少は足元が狭くても(笑)・・・なんとか好きになれそうかなー・・・。あとはとことんそのクルマの持つ「アドバンテージ」に目を向ければ十分に愉しめるのではないかと思います。コンパクトカーの魅力といえば・・・あんまり大きな声じゃ言えないですけども、クルマ全体を投げ出すように走る感覚はとっても好きですね。
ある程度年齢を重ねてくると、中途半端なクルマに乗るのが嫌で、やたらと「万能」なクルマ(フーガやエクストレイル)を好むようになりますが、それで本当にカーライフを愉しめるのか?って考えると・・・なんだか世間体などに呑まれてテキトーなクルマを買ってしまっているのでは?という疑念も出てきます。なにより車両価格が高騰気味ですから・・・。もっと気軽に選べて手軽な金額で買えて、使わなくなったらあっさりと手放せるようなクルマの方が、いろいろとハッピーなんじゃないか?でそんな浮ついた人々をカーライフ的な幸せに導くために、いろいろ頑張っているのがNISMOなのかなーと思う次第でございます。