国内外のメーカーが一斉にSUVを出してきて、もう頭に入らないです。買い物に行けばなんとも立派な体躯のSUVが存在感を示していますわ。アメ車は売れない!!と日本人は断定しますけど、しっかりとアメリカのカー&ショッピング文化は根付いていますね。『買い物を楽しむクルマ』というジャンルは聞いたことないですけど、結局のところ現代人の日常なんてさ、『なにを買うか!?』を起きている間ずっと考えているだけ。クルマ、マンション、別荘、保険、スマホ、パソコン、TV・・・あとは衣食住に関する消費。
つまりレジャー&買い物こそが現代人にとって一番多い行動パターンなわけで、そのシチュエーションで実力を発揮できるクルマを選ぶのがスマートであり、そのジャンルを占めているのがこれから紹介する「ギャラクシー」なSUVです。レクサスRXとアウディQ5はどっちが大きいんだ!?とかもう全然わからないですけど、どのSUVもそこそこデカいですし、最終的な判断基準は『実地』だと思いますね。どれだけ高級感が楽しめるクルマなのか!? それを手軽に測定できるのが休日のショッピングモールの馬鹿でかい駐車場だったりするわけです。イオンでもジョイフルホンダでもいいですけども、本物のオーラを発揮できるクルマは意外と少ない!?最初に言っちゃいますけど、ドイツ車とか日本車とか・・・全部無し!!
第5位 ボルボXC60(599万円〜)
ボルボが「クラス最高品質」を目指して主要市場に投入した最新の中型SUVです。日本メーカーの某モデルに似ている部分もありますが、300万円で勝負するマ⭕️ダとは違って、こちらは600万円クラスに参戦の本格派です。最大のターゲットはグループ内兄弟車として知られるポルシェ・マカン/アウディQ5の最強コンビ。
もちろん600万円という価格設定には『極上』の裏付けがあります。メーカーとして中型SUVにどれだけの設計が用意できるか!?で区別した時に600万円前後のSUVは、本物と偽物に区別できますけども、このXC60は、マカン、Q5、GLCと並んで『本物』です。設計が完全に本気なのですから、当然にメーカーの愛情も『偽物』とは全然違います。どれが偽物!?なんて無粋なことはやめて置きますが・・・。
第4位 プジョー5008(404万円〜)
日独プレミアムブランドの設計における鍔迫り合いなんて興味ないねー。そんな自由人なカーエンスー派のために、大衆メーカーのプジョーが最高にかっこいいSUVを発売しました。我が道を行く自由過ぎる設計は、日本車にもドイツ車にもなかなか見当たらない設計になりました。還暦の福野礼一郎さんみたいな、スペックでクルマのアウトラインを語り、メーカーを批判したりもする「老害」からはだいぶ批判されていましたけども、大切なのは「じじい」ライターの評価ではなくて、ユーザーの笑顔だろ!!そんな気持ちにさせてくれるモデルでもあります。
日本車が嫌いなフランス市場。近年ではドイツ車やセアト&シュコダも人気も低下しているそうで、ルノーとPSAのおなじみのモデルが並んでいます。まるで閉塞感しかない日本市場のようですね。フランスメーカーは、ドイツやイギリスで売れようとすら思っていない、内向きなクルマが増えているという指摘もあります。このプジョー5008は大手メーカーが仕掛けたフラッグシップ・ファミリーカーという意味で、日本におけるアルファード/ヴェルファイアのような位置付けにあるようです。
第3位 レンジローバー・イヴォーク(502万円〜)
動画や写真よりも、実車が断然にかっこいい!!イメージがだいぶ違うクルマの代表格です。2012年のデビュー以来、英国製自動車の底力を見せつける大ヒットモデルです。原型となるLRXコンセプトを2003年にデザインしたのは当時、弱冠25歳のロバート=メルヴィルです(現在は38歳でマクラーレンのチーフデザイナーを務める当代きっての天才)。25歳でこれ作っちゃうってすごい!!現行のエクストレイルやCX5など影響受けまくり・・・。
このクルマがすごいのはデザインだけではないです。「走り」がいい!!使われているエンジンは、欧州フォードが英国のバックヤードビルダー向けに供給する2L直4で87.5✖︎83.1のボアストロークを持つレアなターボユニットです。イタリア・スーパーカーに関しては世界一詳しいという説もある辛口オヤジの沢村慎太朗さんの「バトルオブブリテン」というタイトルのジャガーXEのレビューに、このユニットが登場します。簡単に要点を伝えると『5000rpmで死んでしまう320iのN20に300万円以上払うのはアホ!!6400rpmのレッドゾーンまで盛り上がるXEのユニットは正義!!』といったものですけども、このXEのユニットこそがイヴォークに載っているユニットです。(XEはすでにインジウムに変わってます)
第2位 ボルボXC90(779万円〜)
XC60よりも一足早く登場したフルサイズ版SUVです。基本設計はXC60と同じなので、800万円〜の価格設定はちょっと贅沢すぎる気もしますが、日本のどの高級住宅地でも通用する「セレブ・ツアラー」という意味では800万円は破格なのかも。選ばれし人が通う幼稚園の送迎に使われるクルマに多いのがこのタイプのSUVらしい。つまりレジャー&お買い物に使い倒せるのはもちろん、最上級レベルのレジャ&お買い物にも通用しちゃうってこと。一泊5万円〜とかする高級ヴィラや、5万円のシャツが売っている高級ブティックにもどんどん乗り付けられる。
第1位 レンジローバー・ヴェラール(699万円〜)
ボルボの800万円最上級を見て、SUV本家のランドローバーも動きました!!日本価格は699万円〜で、これは相当にお買い得かも。全長4355mmのイヴォークに対して、このヴェラールは4805mmまで拡大しています。そして旧式のマツダベースのシャシーを使うイヴォークとは違い、ヴェラールはジャガー・Fタイプの縦置きエンジンシャシーを使います。全長もなかなか立派なサイズなんですが、何よりすごいのが車幅2145mmでまるでハマーの再来といった規格外。その存在感はランドローバーが元々は軍用車両を製造していたメーカーであることを思い出させてくれます。しかしシャシーはオンロード性能が売りのジャガーのもの。なんとも不思議なクルマではあります。