なんかいろいろツッコミどころが多い結果だなー
日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイト https://t.co/y7dNvSMelq
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2017年12月11日
賞レースなんて大体納得がいかない結果になることが多いものです。2017日本カーオブザイヤーが決定して、ボルボXC60に決まりました。このクルマ売れてんの!?そもそもエントリーの条件である年間500台突破できるの!?もし基準に満たなかったら剥奪されて、2位のBMW5シリーズが代わって受賞・・・こっちも年間500台結構ギリギリじゃないですか!?
XC60に10点入れた人は全60人中の9人(支持率15%)。一方で日本車最高得点のカムリに10点を入れた人は14人。単なる選挙だったら当選したのはカムリなんですけどねー・・・とツッコもうと思ったけど、カムリには(敬称略)小沢コージ、清水和夫、石井昌道といった『組織票』が多いのでやめた(選挙の原則を壊している!?)。XC60に入れた9人は『小粒』ばかりだけど、カムリの14人は胡散臭いヤツばっかり。そしてXC60が大賞、日本車ナンバー1がカムリ、LCには別の賞が用意されていて、プリウスもなんか賞とってたなー。トヨタグループ万々歳な結果です。
下位のクルマこそが素晴らしい!?
7位アルファロメオジュリア 89点
8位マツダCX5 83点
9位シトロエンC3 35点
10位VWティグアン 11点
シトロエンC3とか、アルファロメオジュリアとか、ちょっと火がつきそうな新興勢力は徹底的に潰されたのか!? 下位に選ばれた4台がどれもなかなか見所があります。一足早く導入されている欧州において2016年ユーロNCAPで最優秀な衝突安全基準を叩き出したのが『ジュリア』で、第2位が『ティグアン』でした。どちらもメルセデスEクラスを軽く超えています。この2台を両方とも0点にした岡崎五朗さんはTVKの番組で2度と『安全評価!!』とか偉そうなこと言わないでください(笑)。
マツダCX5は、日産とスバルの辞退によって繰り上がりだったこともあり、とても10点を入れる雰囲気ではなかったようですけども、10台の中で唯一北米のIIHSのトップセーフティを獲得しているクルマです。家族を乗せるクルマとしてこの10台から選ぶなら、個人的にはジュリア/CX5/ティグアンのどれかなんですけども、この安全トップ3全てに『0点』をつけたノーテンキな奴は以下の人々です。(敬称略)飯田裕子、石井昌道、今井優杏、岡本幸一郎、小沢コージ、片岡英明、金子浩久、河村康彦、五味康隆、斎藤慎輔、島下泰久、鈴木直也、橋本洋平、森口将之、山本シンヤ、吉田由美。げえ・・14人もいるよ。
カーメディアの仕事って何!?広告宣伝じゃない!!と言ってくれ。
60人中14人が安全性の高いクルマを評価基準に全く考慮できていない可能性が・・・。審査結果が公表されることが最初からわかってるんだから、事前に衝突安全基準などもしっかりチェックしておくべきでしょ。プロなら。これまで良識派で知られていた(敬称略)河村康彦、五味康隆、斎藤慎輔、森口将之、小沢コージの5人(1人変なヤツがいる?)が入っているなんて・・・。それに引き替え国沢光宏氏はCX5に1点だけ。清水和夫氏はジュリアに2点だけ入れて、巧みにこの『トラップ』を躱してきましたよ。多分色々と難癖つけて叩かれるだろうから、あらかじめ自衛しているんだろうな。
一番やらかしてしまったのが、新刊が発売間近の島下泰久さんですね。脇が甘すぎる。この人が書いた「間違いだらけのクルマ選び」にどんな説得力があるって言うんだ・・・。鈴木直也さんのレビューには安全性なんて考えはこれっぽっちもないってのは、公園に落ちていたベストカーとか言う雑誌を、ペラペラとめくって読んでよくわかっていたから何も驚かないです。石井昌道さんはイタリア/フランス車専門の「ティーポ」って雑誌の連載でプリウスのネタばっかり書いているから、思いっきり「注射」されているのがわかる。トヨタ車2台とボルボ、BMW、そしてカモフラージュにホンダの計5台に振った配点。C3/ジュリア無視ってこれが元イタフラ車雑誌の編集部の配点とは思えないです!?
この10台で真面目に進化しているクルマはこれだろ!?
さて一通りディスったところで本題に入りましょう。『M1』の決勝ではどうも「和牛」の方が面白かったような気がするけど「とろサーモン」が受賞しました。「和牛」が敗者復活からの勝ち上がりなので審査員が考慮したのか!? だから繰り上がりのCX5が・・・なんて話ではなくて、今回は大賞をとるべきはBMW5シリーズだったように思います。
ボルボXC60はデンソー&アイシンによる包括的な支援のもと設計されていて、日本でも大々的にその性能が宣伝されるようになった新世代ボルボの看板モデルです。技術の骨子としては、フラッグシップモデルのXC90に使われている足回りをそのままミドルセダンに流用した、メルセデス的な設計手法です。フロントサスペンションにDWBを使うというバブル期のホンダ、マツダが得意技にしてきた技術を今になって復興した!!これは素晴らしいことだと思います。
しかし599万円〜という価格設定はちょっと欲張り過ぎで、BMW5シリーズの617万円〜と大差ないです。BMW5シリーズも先代のF10系からフロントサスペンションはDWBが採用されていますし、今回新型のG30系ではリアのサスペンションも新たに変更になりました。何が言いたいかと言うと、XC60の最大の評価点であるサスペンションにおいて、BMW5シリーズは技術的にすでに先行していますし、価格もほとんど差がない。エンジンはと言うと、元々うるさかったディーゼルエンジンを相当レベルまで静音してきたBMWに対して、ボルボのユニットは2013年頃のBMWディーゼルのような音を響かせます。公平に評価すればガソリンもディーゼルもBMWの勝ち。
XC60と5シリーズの価格はほぼ同じってわかってる!?
なのになんでボルボの得点が優ったのか!?考えられる理由は2つあります。一つはこの2台がほぼ同じくらいの価格であることが知られていなかったから。見た目からもBMW5シリーズの方が200万円以上高価なクルマに見えます。おそらく審査員はXC60は400万円くらい、5シリーズは800万円くらいとか思っているんじゃないですか!?日本のユーザーにとって優しいのはXC60の方だ!!って決めてかかっているのでは!?XC60買うくらいなら5シリーズ買った方がいい!?BMWのディーラーにいけば5シリーズは100万円くらいは値引きしてもらえますから。もう一つは『日本の心』ともいえる『忖度』!?
・・・ということで今回の日本COTYはBMW5シリーズに10点入れた人が正解!?(だと私は思いますが・・・) その少数精鋭の4名が、こもだきよしさん、斎藤慎輔さん、西川淳さん、御堀直嗣さん。当選おめでとうございます。菰田さんは毎回COTYでいい感じなんで自分と趣味が合っているのかも。斎藤さんと西川さんはどちらも超有名ライターで知識/見る目には敬服しています。御堀さんの本は地味にたくさん持ってます。「メルセデスの魂」とか。
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