どんなクルマだって、何もわかって無い連中の手にかかれば散々に言われることもあるでしょう。人間が作ったものですからやはり欠点はあります。「ドイツ車は長距離走ると良さがわかる!!」とか意味不明なことを言っているオッサンを見かけると、「日独のグランドツアラー同士を比べろ!!バカタレ!!」と言いたくなるんだよなー。日本の良いクルマを知らないクソが輸入車を語るな!!・・・ってことで絶対に「ドイツ車は長距離乗れば良さがわかる・・・」などとは言わせない日本のスゲーーーー良いクルマを選んでみました。
第5位 ホンダ・オデッセイ
暴論を承知で言えばドイツ車ってのは、どれもこれもバネレートがイカれた棺桶。これこそがクルマとか唸るアホなオッサンも多いみたいですけども、この程度の相手なら、世界のホンダはスライドドア&3列で十分に互角以上のドライブフィールを生み出すことができます。初代モデルからオデッセイは欧州でも北米でも「BMWのように走るピープルムーバー」という評価を得てきました。それが現行モデルではHVが設定されたり、スライドドアに変わったりと、明らかに見た目ではもはや「駆け抜けるよろこび」は表現できそうもない!?・・・いやいや楽勝です。
そもそもこのオデッセイの魅力は「走り」ではなく、「居住性」と「高級車の静粛性」を高いレベルで両立させつつ、ドイツ車の平均以上くらいは器用に走れるクルマに仕上げるというホンダのアイディアが詰まったクルマです。実際にユーザーの満足度は国内の市販モデルでも最高レベルにあるようです。ホンダの技術が結集したHVは、上級モデル用ユニットとして現状のドイツメーカーではまだまだ真似すらできない状況。そして2.4L自然吸気Vテックを搭載したモデルは、さすがに7000rpmオーバーのキレキレではないですけども、相変わらずの6400rpmという出力ピークを持っています。現状のBMWで最高のエンジンと言われるS55ですら5500rpmであることを考えると、このスライドドア装備のミニバンがどれだけ洗練されているかは、ドイツ車好きにでもわかるはず・・・。
第4位 マツダロードスター
ドイツメーカーが必死で真似したマツダのロードスターシリーズ。そして某英国カーメディアでも、ロードスターは至高だが、そのフォロワーのBMW・Z4、メルセデスSLC、ポルシェボクスター(718ボクスター)は、ドイツ人にはスポーツカーを作るセンスがまるで無い事を如実に表している!!とかボロクソに書かれてた。そもそもドイツメーカーが日本のピュアスポーツの走りに近づくなんて無理!?あんなクソみたいなミッションを平気で使っている民族性ですから。
ドイツ車は「真面目」って日本でもイギリスでも言いますけど、真面目の意味がまるで逆だったりします。日本ではボデー剛性が高いとか、エンジンを実直に作っている(最近のBMWなんて全然当てはまらないと思うけど)とか、『お手本にすべき』という意味で真面目と言うのに対し、イギリスでは「真面目」過ぎて全然殻を破ろうとしないから『退屈』なクルマしか出てこないという意味で使っています。MINI、ベントレー、ロールス、アストンマーティンまでがドイツエンジンを使っていながらの大暴論なわけですが・・・。
マツダ・ロードスターの「天衣無縫」な存在価値は、おそらくドイツメーカーには生み出せないと思います。手詰まり気味のドイツメーカーもあれこれと真似しようとはしているようですが、ドイツメーカーがスポーティなクルマを手がけると、なぜかみんなGTカー(バネレートがイカれた棺桶)になってしまう。重く作らないとドイツのユーザーは買ってくれないのかなー。
第3位 三菱アウトランダーPHEV・Sエディション
こちらもホンダ・オデッセイ同様に、ピープルムーバー(SUV)ベースで軽くドイツ車よりもよくできたGTカーを作ってやろうという野心的な一台です。余計なことを言ってしまうと、欧州で評価されたくて仕方がない三菱のコンプレックスが、そのまま形になったようなクルマ。アウトランダーのPHEVだけに設定されたギミック満載のスペシャルグレードです。まずはAYCにビルシュタイン。搭載されている4B11がターボ化され、ミッションを交換すれば、三菱のかつての栄光のマシンが蘇った!!と宣伝しても良さそうですけども、どーしたことか案外カーメディアには騒がれていないなー。
ミドルSUVを一人前のGTカーに磨き上げるプロジェクトは、アウディRSやアルピナ、さらにGLA45AMGなんてのもありますけども、このPHEV・Sエディション478万円で、ドイツ勢全てを蹴散らすようなEデフ装備がされています。ユニットさえ変えてしまえば、ポルシェ・マカンターボなど子供扱いするくらいのコーナリング性能を発揮して、SUV最強のサーキットモデルになれるのでは!? いわゆるドイツ勢が全く手出しできないレベルに優秀な日本車です。
第2位 トヨタ・ランドクルーザープラド
トヨタが作る『グローバル・タフ・ギア』はドイツでも『ランドクルーザー』のモデル名で愛されています。日本のドイツ車好きはしばしば好き放題にトヨタを貶したりしますけども、ランクルに対しては何も言えなかったりします。プリウスよりも国内生産台数が多いことはあまり知られていないですけども、トヨタが愛知でせっせと作って海外に売るモデルで最も多いのがこのランクルです。
「世界中で大人気」という賞賛に当てはまるクルマって、日本メーカーが作るラダーフレームに排気量大きめだけど直4のユニットを載せたクロスカントリー車かピックアップトラックです。ロシアでもアフリカでも中国でもブラジルでも大人気。本当にレベルが高いクルマ作りができるメーカーでないと、この手のクルマは企画できないです。最近になってメルセデスがピックアップトラックを仕上げたようで、ちょっとずつ本格化しているようですが、これまでのドイツメーカーなんてせいぜい子供だましなんですよ。東アジアのバカなオッサンしか喰いつかない・・・。
第1位 日産スカイライン350GT
もちろん1位はスカイラインことインフィニティQ50。正攻法でドイツ車を次々となぎ倒してきたV35、V36の後を受けて登場してきた世界最強と言って全く差し支えのないGTセダンです。このクルマを見て何もわかってない奴は、BMWをパクったアテンザを、さらにこのスカイラインがパクっているとか言ってますけども、このクルマのコンセプトカーが生まれたのはアテンザのプロトタイプ(SHINARI)よりも前の話です、そもそもどちらもBMWなんてパクってない。
スカイライン350GTは、ドイツ車好きにとっては「デザインのことしかツッコミが入れられない」クルマです。中身を比べてしまったら、もはや現状のドイツメーカーの技術レベルでは追従不能なので、さっさとこのスカイラインをこの世から抹殺しないとカーメディアなどは困るみたいです。日本とドイツのスポーツセダン同士を比べてみよう!!みたいな人気の出そうな企画を考えても、ちょっと加速のテストしただけで、全く性能が違うことがわかる。
このスカイライン350GTをねじ伏せるには、1200万円するBMW・M4みたいなスペシャルチューンの『ガチ』なやつを持ってくるしかない。けどスカイラインの後ろにはR35GT-Rが控えているわけです。R35が出てきたら、2500万円するポルシェ911ターボじゃないと太刀打ちできません。本当にいい日本車の前ではドイツ車なんてゴミみたいなものなんですよ・・・。