小型車を買うならば
日本市場におけるトヨタ、日産、ホンダの人気は根強いものがあります。軽自動車から4輪車を開業したホンダならまだしも、トヨタや日産が作る小型車をわざわざ選ぶ理由ってのは・・・。マーチのクオリティに定評があったのはひと昔前の話だし。車庫の広さとか道路事情などで小型車を選ぶという人には、ぜひ小型車に「こだわり」がある次の5ブランドのモデルを検討してもらいたいなー。まあアクアもノートe-POWERもいいクルマですけど。
第5位 ダイハツ・ブーン
ダイハツ ブーン & トヨタ パッソ これぞベストセラーカーのお手本!Test Drive https://t.co/kNXfpFYLRC @YouTubeさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年3月11日
不動産物件とか案内される時に営業車として乗る機会があったりすることがあった真面目なデザインの先代パッソ(ブーンのOEM車)に対して、新型はだいぶコミカルなデザインになりました。MINIに似ているのでは!?という指摘も。それはともかく、ダイハツの車体製造技術は、小型車に限定すれば世界最高。ルノー・トゥインゴとダイハツ・ムーブを比べたら、どんな輸入車贔屓でも(まともな判断力があるなら)、ムーブの圧勝を認めざるを得ないくらいよく出来ている。
とりあえずマイクロサイズ(A/Bセグ)の小型車を買うならばダイハツだと思いますよ。カーメディアはVWやマツダの方が優れているとアホみたいにミスリードしてますけど、デミオやポロ/UP!はもう座った瞬間にふくらはぎ、外スネ、肘、膝前などやたらと当たる。10分も乗れば、アクセラやゴルフにしておこうと思わされる設計なのかも。そしてアクセラやゴルフに試乗すると今度はアテンザやアルテオンが欲しくなる仕組みになっている。しかしムーブはもうそこで完成形なんですよ。このクルマがダメなら他社に流れる・・・という覚悟がしっかりと伝わる。これぞ小型車専門ブランドの味ってやつです。
VWやマツダは走りが楽しい・・・ハッキリ言って嘘です。1000kg程度の車重のクルマなら大体どれに乗っても楽しいです。私がクルマに目覚めたのも、鹿児島の僻地の祖父母の家に1ヶ月寄生してレンタカーのヴィッツを乗り回したからでした。素晴らしいワインディングロードさえあればコンパクトカーはどれでも楽しい。VWやマツダがすごいのは1500kgくらいあるファミリータイプの中型車でも楽しく走らせるからです。その印象をコンパクトカーにそのまま当てはめるのはちょっと違うよなー。ポロだ!デミオだ!ってなんか勘違いして発言しているカーメディア人は相当に多い気がする。
第4位 プジョー208
岡崎 五朗 × NEW 208 「特筆に値する208の静粛性の高さ」 https://t.co/3Hpuzxo3hl @YouTubeさんから
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プジョーはVWやマツダと同じサイズのラインナップを持つ総合ブランドなんですけども、小型車愛好家にフランス車好きが多いのは決して偶然ではなくて、プジョーの考え方が小型車設計にとって有益なんだと思います。フランス人は高級車信仰が相当に薄いと言われていますが、そんな例を持ち出すまでもなくフランスメーカーにはとりあえず高級車を作ろうという強い動機がない。
高級車への執念がある国(ドイツ、日本、イギリス、アメリカ)では、その対極に位置する小型車への不必要な偏見が存在することは、やっぱり否定できないよなー。作る側のメーカーも同じ認識で設計するから、日本車もドイツ車も小型モデルのインテリアは「あからさま」なのが当たり前。それに対してフランスメーカーは一風変わってます。PSAでは日本向けモデルのミッションを一斉に切り替えましたが、中型だろうが小型だろうが同じアイシンAW製のトルコンATが与えられている。VWではモデルによってミッションのコストも露骨に差をつけられていることを考えると、どちらが「走り」に対してストイックな姿勢を持っているかは明らか。ちなみにマツダはフランスメーカーに学んでミッションを統一しているようだ。
第3位 MINI
塩村あやか 知らずに乗ったら驚いた! BMW MINI ONE https://t.co/SODliOnGZI @YouTubeさんから
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高級車信仰ではなくて、「低級車信仰」という特異な文化を世界に向けて発信しているMINI。低級車をいかに高品質に作るか!?という皮肉の効いたスタンスの爆発力は凄まじく、同じ島国文化で通じるところがあるのか、日本市場では特に馬鹿ウケしています。何だろうな、この独特の気持ちの良さは。「レ◯サスなんてク◯だ!!」と中指を突き立てたくなる快感。全くの偏見だけど、LSとMINIの二台持ちなんて人はまずいないと思う。もしいたら、それは単なるミーハーか、二重人格のサイコパスのどっちかだ。
ある人は「ヴィヴィアンウエストウッド」と同じ構造だというでしょうし、またある人は「セックスピストルズ」でも思い浮かべるのでしょうか!? 個人的な意見ではピストルズはあまりにカッコよすぎるからザ・クラッシュくらいか!? いやいや当時クラッシュ好きだったパンクスは、今ごろはポルシェに憧れるク◯な中年デブになっているはず。あのバンドは最初から最後までイギリスのメンタリティではなかったと思う。故ジョー・ストラマーには悪いけど、メルケル支持のリベラルなドイツ人的な感覚しか持ち合わせていなかったと思う。だって俺自身がクラッシュ大好きだったからさ。まあかろうじてデブにはなっていないけど。
いやいやMINIはマニックスだ(マニック・ストリート・プリーチャーズ)。とんでもなくクレイジーなメンタリティを発散する最低なバンドだけど、単純に音楽的素養だけで全英ナンバー1ヒットになっちゃうっていうあたりが近いと思う。「俺たちは最低だ!!」という身もふたもないメッセージがファンにしっかり伝わるから、それでメチャクチャ支持されている。しかもインテリ層にウケるウケる。日本のMINIの支持層もインテリだよ・・・証拠はないけど。伝わるかわからないけど、まあ『村上春樹作品』みたいなものだ。
第2位 イグニス
【FULLHD】SUZUKI 2016 NEW イグニス ワインディング試乗インプレッション -ENG sub- https://t.co/EKd0LmKezf @YouTubeさんから
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ダイハツ、プジョー、MINIを乗り越えてスズキの小型車はさらに『正義』だと思う。ダイハツは「売るために最善を尽くす」、プジョーは「フランス流のエスプリ」、MINIは「諧謔によるブランディング」とまあ21世紀に生き残るアイディアをしっかり持っているけど、スズキはもっとすごい。「スズキが負けるわけがない!!」という信念ですね。世界を席巻してきた日系の4大二輪車メーカー(スズキ、ホンダ、ヤマハ、カワサキ)の一つだから、小型車のエンジンを作らせれば間違いなく一番上手い。GM、VW、トヨタといった特大自動車グループが、次々と提携を打診してきたメーカーはおそらく世界広しといえどもスズキだけ。業界内の評価も圧倒的なんだと思う。
世界ビッグ3に声をかけられるくらいだから世界の自動車好きもスズキの実力はよくわかっている。武勇伝もたくさんある。メルセデスやアウディが全て「不可」の評価を得たことで話題になった2013年のUSNCAPのスモールオーバーラップ(衝突安全テスト)の抜き打ちテストにおいて世界最高の評価を得たのはスズキ車だった(キザシ)。この1回のテストでドイツ車大好きなオッサン達は皆「死んだ」。スズキはコストダウンが酷いと言って罵ってきた馬鹿どもが賞賛していたドイツ車こそが完全にク◯だっだ。
スズキのクルマは「小型車」ではない、「SUZUKI」だ。何を言ってるのかって!? ポルシェ911シリーズは「スポーツカー」ではなく「ポルシェ(というジャンル)」だと言っているのと同じ。フェラーリのデザイナーを務めたイタリアの有名なカーガイが、「SUZUKI」に乗りたくて愛車にアルトを選んでいるらしい。・・・これだけの説明では、これ読んでいる人は「お前は何を言っているんだ!?」と思っているだろうけど、カーメディアの連中のポルシェの記事と同じようなことを意図的に模倣しているだけだ。失礼だがあなたの先入観がそう判断させているだけなんだよ。スズキに関しては乗ってもらわないとダメかも。
メルセデスやレクサスならば、まあ大体想像通りの乗り味でしかないけども、スズキはビックリして本当に腰が抜ける。アクセル踏んでいる自分の足がちょっと信じられなくなるかも。先代のスイスポに乗った時のインパクトは半端なかった。クルマはサイズやスペックじゃないんだ・・・ってよくわかる。大げさではなくフェラーリ458よりも35GT-Rよりも、感覚レベルではディープなところにあると思ったよ。
第1位 パンダ
3世代のPANDA 日本一周の旅! https://t.co/b2SxZK3PGb @YouTubeさんから
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スズキを気持ち悪いくらいにべた褒めしたけど、世界にはさらに上がいる。「小型車最強」のダイハツ、「日本車・ドイツ車のダメなメンタリティからエスケープできる」プジョー。「低級車であることでとてつもない価値を作り上げる」MINI。「フェラーリやGT-Rすら超えた感覚を味わえる」スズキ。さらに上って一体どんななんだろ。フィアット・パンダが魅せるものは、簡単にいうと「タイムスリップ」でしょうか。とにかくファンタジーなんだよな。存在が。
日本では韓国車や中国車はなかなか買えないけど、他の自動車工業国のクルマは手に入ります。ドイツ車、アメリカ車、フランス車、イギリス車、スウェーデン車・・・そしてイタリア車。なんでパンダみたいなタイムスリップしたクルマが現在進行形で作られているのか!? 他の国は日本の都市部と同質性を持った空間でクルマが作られているけど、イタリアだけはど田舎のオンボロ工場で作っているってことなのか!?いやトリノを馬鹿にするなって。
イタリアって国は、ファストフード店に中指を突き立てる「スローフード」運動の世界的な発祥地として知られていますが、自動車デザインに関しても同じことが言えるようです。なんだろうな日本メーカーのM、S、NやドイツメーカーのM、A、B、イギリスメーカーのJなどのモデルはどこか似てますよね。シンプルで無駄なものをそぎ落として、未来志向で、もちろん個々に見るべきポイントはあるのですが、全体のイメージが似通ったデザインがここまで広がると、もはや「同調圧力」に屈しただけだと思う。そんな世界の自動車産業相手に「お前らは全部間違っている!!」と宣言したクルマがフィアット・パンダ。
ここ数年はデザインで注目を集めることになった某日本メーカー。ヤフーに自動車ネタが出るたびに「Mのデザインだけは他の日本メーカーとは違う!!」みたいな脳みそ空っぽのコメントをよこすク◯なオッサンが溢れている日本。まあクルマの記事なんてほとんどオッサンしか読んでいないでしょうけど、50年とか60年とか生きてきて発するコメントが「Mのデザインは〜」という薄っぺらいステレオタイプでいいのだろうか!? 失礼だけど本当に無駄に人生送っているとしか思えない。日本人として恥ずかしいわ。
生まれてからずっと「同調圧力」とやらにさらされてきた哀れな国民性。自動車先進国の最先端みたいなデザインを志向していれば、とりあえず褒められるという、救いようがないくらいの薄っぺらい文化。こんなク◯ばかりだから、例えば財務省の役人も「同調圧力」の中で判断力を失うんでしょうね。え!?イタリアはもっと汚職がひどいって!?だから・・・日本人は「同調圧力」で不正を行い、イタリア人は「利己的」に不正を行うって話だから。