「青」という選択肢は絶対にない!!
頑なに拒む人も多いでしょうけども、だからと言って街ゆく「青」ドライバーを好奇な目で見るのはちょっと違うと思いますよ。確かに常識的に考えて「青」という選択は、ズボンの裾をソックスインするファッション感覚くらいに「タブー」です。しかし世の中には絶妙なセンスだけで、生活の糧を得て、好きなクルマを買っている人だっています。「青」の3BOX車を見かけたら・・・それこそ10年前の日本の自動車文化の恥部が蘇ってくるのは仕方ないことです。W◯XとB◯W・・・そろそろ忘れてあげてもいい頃では!?・・・ということで現行モデルで「青」がイけてる5モデルを選んでみました。
第5位 マツダ・デミオ
マニアック視点でみる「マツダ デミオ XD」[解説&実燃費レポート](1/3)|燃費レポート【オートックワン】 https://t.co/WxXw0lQqYH #ac1mita @autocONEさんから
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欧州をリードした先代を受け継いだ正常進化デザイン
20世紀の終わり頃に登場したデミオも現行モデルで4代目になります。アテンザ、アクセラ、デミオに関してはおおよそ2世代12年のライフサイクルでプラットフォームを含めた全面刷新がされるようです。第一世代となるデミオ1、デミオ2は現行とは同じ車種に見えないほど、がっしりとした作りになっていて、欧州志向が強いマツダが、質実剛健な欧州市場の好みを反映させたクルマでした。今でも手放せない愛好家は多いようで、結構よく見かけます。マツダらしくデザインも普遍的で風化してない。
「赤」ではなく「青」で
スタイルを一新して登場したデミオ3と現行のデミオ4が第二世代となりますが、そこで欧州のコンパクトカーデザインを先取りしたのが素晴らしく評価されて、マツダ車として初のWCOTYを獲得しました。日本車の受賞は、プリウスやリーフなど次世代ユニットが評価されたものしかなかったのですが、デミオ3は堂々と欧州車と同じ土俵で獲得。その後トヨタ・アクアや、プジョー208、オペルアダム、ルノールーテシアなどのデザインに大きな影響を与えています。デミオ3の世界的な成功によって担当デザイナーの前田育男氏はマツダのデザイン本部長。当時の本部長だったローレンス・ヴァンデンアッカーはルノーのデザイン責任者に就任しています。
第4位 トヨタ・プリウス
プリウスPHV公道試乗 https://t.co/UYNNjuVS6Q @YouTubeさんから
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原色が似合うイタリアの風
まさに「青」を纏うためのデザイン。ぶっちゃけ言うと「原色」ならなんでも似合う。発表当初から4代目プリウス(現行)は、「フェラーリを意識している」とブログで何度か書いた覚えがありますけど、2年経ってもやっぱり「フェラーリ」ですね。エキセントリックなボデーラインを使えば何でも「フェラーリ」という訳ではなく、マツダとかジャガーでは絶対に採用されない絶妙な緩みを意図的に含ませていると言えばいいのか・・・。
「青」の選びかた
やや不適切な表現かもしれないが、マツダやジャガーが製品化するデザインは、ダレノガレ明美みたいなプロポーションなのに対して、プリウスやフェラーリ(21世紀以降の)は土屋太鳳みたいな感じ。どっちが「青」が似合うかというと、やや丸い方じゃないの!?
第3位 トヨタ・シエンタ
新型シエンタ 運転も楽しい! https://t.co/wENuraN6S5 @YouTubeさんから
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同調圧力に負けない家庭
アクアのデザインもすごく良かったけど、このシエンタのデザインも「眠っている」日本の潜在ユーザーを叩き起こすという、トヨタのどこまでも貪欲で高い理想を具現化した「名車」と言っていいんじゃないですか。カラーの選択肢は多いですけども、思ったほど「青」率は高くないらしい。そもそも「青」はナシ!!という「先入観」が打破できていない!? 確かに若い夫婦のファミリーで「青」のシエンタ乗ってたら、周囲からどう思われるか?くらいの「客観性」は持ってるだろうし、やっぱり『旦那さんガキっぽい』と思われるのがオチ。
日本社会を変えるためにシエンタの「青」を選ぼう
「世間体」は確かにクルマ選びにおいて無意識に重要なファクターになっている。諸外国と違って、他人の人生にやたらと首をつっこむことが好きなオッサンやオバさんが人口の60%くらいを占めるらしい(なんで他人がベッキーを批判するのかわからん)。もうそろそろ「覗き見」文化やめよう。特にクルマを所有する人は、他人のこと気にしていたらキリがない。親が金持っていていいクルマに乗っているクソガキなんてたくさんいるし、稼いだカネで買え!!って説教する時代でもない(だってあなたの勤務先もどーぜ親方日の丸だろ!?)。もう文春とか新潮とか廃刊に追い込んでさ、新しい文化を作る時代になってきていると思うよ。だからシエンタを選んだファミリーには周りを気にせずに「青」を選んでもらいたい。旦那がイケメンならOKだよ。
第2位 スズキ・SX4-Sクロス
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とにかくバズらせたかった!?
21世紀最大の「タブー」に挑戦したこのスズキ・SX4-Sクロスを選んだ勇者には、ぜひ選んでもらいたい「青」。本家は透き通る空の青さにプロペラマークを掲げていますが、こちらは「空」を示す「S」マークでシンプルに表現。グリルからライト周りまで再現力がなかなか素晴らしい。エスクードとイグニスでデザイン力が世界トップレベルにあることを示したスズキが、さらなる表現の幅を求めて『欧州的なオマージュ』を盛り込んで端正に作り込んだ結果、イケメン2トップよりもさらに整ったフェイスになりました。あわよくばデミオ3の「二匹目のドジョウ」を狙っているのかも。2018はスズキからはスイフトのみのエントリーでしたが、発売の時期的に2019年WCOTYに名乗りをあげるようです。
スズキだから「青」
「日本の恥だー」とかコメントしている方もおられるようですが、それはちょっと違うんじゃねーの!?日本市場が再び「青」のクルマが健全に売れるようになるためにも、こういったクルマの存在は有難いですね。100~200万円台で普通車を用意するスズキだからこそ、ユーザーも気楽に買えて気楽に乗り換えられる。期間限定で「青」を楽しむにはもってこいのクルマ。イグニスやクロスビーでも「青」がもっと売れればいいと思いますし、エスクードは確か「ライトブルー」がイメージカラーでした。早く日本の道路からス◯ル「青」とB◯W「青」の亡霊を消し去って欲しい。
第1位 スバル・ジャスティ
Subaru Justy GS Smart Assist https://t.co/rA6bIyOQp2 @YouTubeさんから
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「青」が似合わなくなったスバル
フロントに輝く「プレアデス星団」マークとそれを包みこむ宇宙をイメージした深みのある「青」。ある意味で究極の「アースカラー」なんですけども、その世界観をぶっ壊すように「金色」のホイールを履かせる時代があったなー。20年くらい経過してスバルのラインナップもだいぶ渋くなってきましたが、北米シフトによってボデーサイズが拡大しすっかり「青」が似合わなくなったレガシィB4、アウトバック、フォレスター(さすがに青は重い)。インプレッサとXVはデザインが今風で遊びも少ないので、これまた原色が似合わない。レヴォーグだけが「青」の伝統を受け継いでいる!?
見事なマッチングだ!!
そんな中で、ダイハツからOEMされているジャスティというモデルが案外いい味出してます。ミライースなど小型車でも存分に「味」を出すダイハツデザインの「落ち着き」とシンプルな「青」と「プレアデス」のマッチングは予想外に見事なOEMの成果かも。他にも軽自動車のステラ(ムーブ)やプレオ(ミラ)でもいい感じですね。結構走りもいいし。