Subaru XV vs Mitsubishi Eclipse Cross vs Skoda Karoq https://t.co/omaFmyz64V @AutoExpressさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年4月25日
重工系メーカー
英国のカーメディアの気の利いたチョイスが目について、ついついSUVの比較レビューを読んでしまいました。うんざりするくらいに多いSUVレビュー。中身は空っぽのものばかり。しかしこれは3台とも『ただのSUV』ではなさそうです。英国メディアになんらかの意図があったのかは不明ですが、『重工系』メーカーが作るSUVばかりが揃えられてます。SUVなんてどれも同じってことはわかってるつもりですが、何だろな・・マツダ、ルノー日産、ランドローバー、シープ、トヨタ、ホンダなどの商社的な自動車メーカーが手がけるチャラいSUVとは違ってなんとも言えない『深み』がある。私の単なる思い込みだろうか・・・。
SUVはルール無し
世界中のメーカーがとりあえず「SUV」みたいなクルマを作る時代。もう二輪車みたいな感覚で量産されています。中国、スペイン、ロシア、インド、マレーシアなどは複数のメーカーが当たり前に作っているし、ブラジルのトロラー、カナダのコンクエスト、タイのタイルーン、ウズベキスタンのラヴォン、トルコのエトックス、チュニジアのウォリス、イランのサイパ、北朝鮮の平和自動車、ケニアのモビアズ、ウガンダのキイラなどなど、もはやオモチャ感覚でしょうか!?開発メーカーが世界各地に広がっています。
SUVのおかげで参入障壁は下がったが・・・
BMWの下請けでSUVを設計するマグナ・シュタイアーなどの設計サプライヤーが暗躍すれば、日立、パナソニック、花王、ソフトバンク、ユニクロ、楽天・・・もうどこがSUVを作り始めても不思議じゃない。例えば日野自動車が明け渡す東京都日野市の本社工場跡地を買い取り、生産ラインに充当することも可能。同じく東京都にある日野自動車羽村工場を手に入れれば、トヨタのSUV(FJクルーザー)を作っていた生産ラインがそのままある。この工場は長らく北米向けのハイラックスを作っていました(現在はタイ工場に移転)。
サルーンは無理だけど、SUVなら・・・
日本、ドイツ、韓国、アメリカなどの自動車先進国以外のメーカーがミドルサイズやフルサイズのサルーンを作って、アメリカ市場でヒットさせるのは至難の技であり、同時にアメリカで売れないサルーンを世界のどこへ持って行っても売れない。長年の競争の結果積み上げてきたサルーンの性能にキャッチアップするのは難しい。個性的で良質なエンジンを自社で開発するという第一段階で既にハードルが高い。ミッションはサプライヤーから買えばいいかもしれないが、世界のトップ水準の静粛性や衝突安全性を確保できるシャシーやボデーがすぐに作れるとは思えない。
EVシフトよりもSUVブームが日本メーカーの脅威
そんな不可逆なヒエラルキーが、一夜にして崩れ去ってしまう事件。それがSUVブームでありEVシフトのようです、世界の覇権を伺う中国当局も、自国メーカーが『大躍進』するビッグチャンスだと認識しているはず。2000年代に第一汽車の最高級ブランド『紅旗』で高級サルーンを開発しようとするも満足な結果が得られず、日本やドイツの一流のサルーンをコンペで選び提携した経緯がありました。採用されたのは『マジェスタ』『アテンザ』でした。
アイシンAW、広州汽車/吉利汽車とAT生産の合弁会社設立へhttps://t.co/wtvR5gD0K3#アイシン #吉利汽車
— レスポンス (@responsejp) 2018年4月25日
SUVの衝突安全性
最近ではVWティグアンやマツダCX5などSUVでもトップクラスの衝突安全性を誇るモデルも出てきましたが、マツダも全ラインナップの中でCX5がファイブスターをとるのに最も苦労するなど、重心が高く、車重が重く、リアゲートの脆弱性など、様々な弱点を抱えています。サルーンですらまともなスコアが出せていない、トヨタ、メルセデス、BMWのSUVなんて怖くて買えない・・・。
車体設計
車体設計のノウハウがあるのは、単なる自動車メーカーではなく、各国政府に軍需車両などを提供したり、鉄道などの営業用車両を手がける『重工』系列のメーカーです。三菱自動車、スバル、ボルボ、シュコダなど、ちなみにBMWやメルセデスのSUV設計・生産を請負うマグナ=シュタイアーもオーストリア&カナダに基盤をもつ『重工』系のサプライヤーです。
ファイブスターに昇格した理由は!?
装甲車を作っている重工メーカーならば、安全なSUVなんて簡単に作れるはず!!コストの問題を考えるとそこまで単純ではないかもしれないですが、2016年にVWティグアンがSUVながらもメルセデスEクラスを超える驚異の衝突安全性能を示しファイブスターに輝きましたが、VWゴルフと同じMQBを使うSUVがゴルフ以上の安全性を出せるのか!?の答えは、ティグアンをVWグループに属する『重工』メーカー・シュコダが担当して設計したからでは!?
重工系メーカーはやっぱりすごい
日本メーカーで衝突安全性に秀でているのはホンダとマツダなんですけども、SUVに関しては意外なデータが・・・。年代順(後年が有利です)に紹介すると、(ちなみにベストセラーのN-BOXは184.1点です/2017年結果)
2011年BMW・X1・・・160.3
2012年マツダCX5・・・184.3
2013年三菱アウトランダーPHEV・・・184.6
2014年トヨタハリアー・・・178.8
2014年日産エクストレイル・・・173.0
2014年ホンダヴェゼル・・・183.7
2016年スバルXV・・・199.7
マツダやホンダが素晴らしい成績を残していますが、『重工』メーカーの意地というべきか、現行モデルでトップ1&2はスバルと三菱です。特にスバルが2016年に叩き出した強烈なスコアは、他のメーカーにも大きな衝撃を与えていて二世代目になったマツダCX5は未受験です(逃げてる!?)。日本に復帰するホンダCR-VとトヨタRAV4のスコアも楽しみですが、武骨なイメージの日産は日本メーカー最下位って・・・。
ティグアンやXC40にも期待
ぜひVWティグアンにもJNCAPを受験してほしい!!もしスバル、三菱、マツダ、ホンダに匹敵するスコアが出るならば、シュコダには堂々と日本市場に上陸を果たしてほしいですね。昔から安全性に定評があるボルボもそうですが、これからの時代のSUV設計は『重工系』が活躍する時代なのかも。BMWもしっかしコストをかけてマグナ=シュタイアーに頼んで頑丈なクルマを作ればいいのになー・・・。
【あなたが乗りたい #ボルボ SUVはどれ?】
XC40の登場により、ボルボには #XC40 #XC60 #XC90 と3つの #SUV がラインナップされることになりました。
では、あなたが選ぶとしたら、どのモデルを選ぶでしょうか? 選ぶモデルとその理由を、ぜひ教えてくださいね。https://t.co/hBGAql0ksG pic.twitter.com/vASspR5Z3e
— VolvoCarJapan (@VolvoJapan2012) 2018年4月15日
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