品質にうるさい中国市場
今月のカーセンサーエッジを読んでいたら、沢村さんがアウディの歴史について語っていた。クラウスからピエヒへと受け渡されたバトンは、最初は直4エンジンのお世辞にも高級車と呼べるシロモノではなかったけども、2000年代にはメルセデスやBMWと肩を並べる存在にまで成り上がった・・・みたいな立志伝調でした。高品質を武器にメルセデスやBMWを完全にキャッチアップしたアウディですが、確かに世界で一番品質にうるさそうな中国市場でプレミアムブランドの頂点がずっと定位置になってます。中国市場は本当に厳しいらしい。VWにDCTはゴミだからやめろ!!1.2Lガソリンターボも意味ないからやめろ!!と・・・日本のカーメディアが絶賛して日本COTYをあげたあのモデルがボロクソに批判されて、今では専用1.6LターボとトルコンAT(アイシンAW製)を装備して売られているらしい。
V6のBMW・・・もある
日本のオッサンは愚直にBMWの直6に憧れますが、BMWをライセンス生産する中国のブリリアンスではより安全性&静粛性重視のV6ユニットが使われています。G7各国でBMWを選ぶノロマなオッサンには、中国のユーザーの合理的な判断は理解できないかもしれないですね。2010年頃には政治的な問題で、中国では日本車排斥運動が起こっていましたが、やはりグローバルでは高品質とされる日本車の需要は高く、かなりの勢いで盛り返してきました。日本のカーメディアでは「日本車は高品質」なんて書かれることはないですけども、本当に日本メーカーは高品質のクルマを作っているのだろうか!? 誰もが高品質だと感じる5モデルを挙げてみました。
第5位 ホンダ・ジェイド(239万円〜)
スタイルを見てすぐホンダってわかる
ホンダが品質にうるさい中国市場向けに、運動性能と居住性、パッケージを極限まで高めたワゴンベースのピープルムーバーです。当初は3列シートが売りだったのですが、6人乗りという特殊な仕様が日本では全くウケずに、とうとう2列5人乗りが投入されシンプルなワゴンパッケージになりました。日本市場で好調なワゴンといえばスバル・レヴォーグですが、水平対向&AWDに上級グレードでは300psのハイパワーユニットを搭載する「走りのワゴン」に、ホンダ得意の「低床設計」と、スバルのFB16DITよりも高出力な1.5Lターボを武器に戦いを挑むらしい。乗り比べた印象ですが、レヴォーグよりジェイドの方がワンクラス上の静粛性を持っていてフラットに走る。シビックワゴンとして十分に機能するし、むしろシビックに比べさらなる上質感すらある。
第4位 三菱エクリプスクロス(253万円〜)
日本車なのに★5つもらっちゃいました。
300万円以下のクルマにここまでやられてしまっては、「全人類敗北」ってやつですかね。プラットフォームが古くせーとか評論家連中はほざいてますけども、メルセデスAクラス(現行&新型)もアルファロメオ・ジュリエッタも、ジープ・チェロキーも同じ世代のシャシーを使ってるんだけどな・・・。どうせだったら同じプラットフォーム同士で乗り比べてみればいい。三菱の設計思想が欧州ブランドやジープを大きく超越してることがよくわかる。「ヘイ!メルセデス」ならぬ「ヘイ!エクリプスクロス」の機能が搭載されてます。
第3位 マツダCX5(249万円〜)
SUVの世界王者を名乗れる圧倒的な実績!!
相変わらず良くも悪くもやりすぎなマツダ。ディーゼルエンジンを限界まで静かにすることにこだわった結果、メルセデスやBMWの「ガソリン」エンジンより静かになってしまった。気がついたらレクサスRXにも勝てるレベルになってる。マツダ(CX5)よりも日産(エクストレイル)の方が安くなってもなお、全然CX5に割高感もなく、北米ではすでに日産よりマツダの方がワンランクほどグレードが高いのは当たり前になってるようだ。品質の高さだけでなく、グローバルでの流通量を考えても完全に「横綱」レベル。ティグアン、プジョー3008、BMW・X1なんて目じゃない。日本に侵攻する予定のRAV4&CR-Vに対しても十分に迎撃可能!?
第2位 ダイハツ・ミライース(84万円〜)
ダイハツユーザーはみんな感動したから選ぶ!!
この軽自動車なかなかどーして素晴らしいです。軽自動車の中でもグレードがあって、ダイハツでは、ムーブやキャスト、ウェイクが軽自動車の中では上級モデルとなっていますが、価格は輸入車(up、トゥインゴ、フィアット500)に迫る価格。それに対してスタート価格が84万円のミライースは、安かろう悪かろうなのかと思いきや、ムーブなどとボデータイプが違うだけで、その質感はやはり同じく、Bセグを食っちゃうくらいのレベルに到達しています。オッサンライターたちはルノー・トゥインゴは運転が面白いって言うけどさ、ミライースはもっと面白い!!断言する!!
第1位 日産セレナ(231万円〜)
日産の本気が見れる
いつの時代も日本車の品質を担保してきたメーカーといえばやっぱり日産。その中でも国内専売で、日産が真心を込めて設計したセレナには独特の風合いを感じます。トヨタのヴォクシー/ノア、ホンダのステップワゴンを敵に回して堂々のトップセールスモデル。ホンダの力作ステップワゴンに対してダブルスコアをつけて圧勝している!!日産の各モデルでホンダ車に圧勝しているのはセレナだけってことを考えると相当に優秀なモデルだと言える。このサイズのミニバンだと少々車内の素材が安っぽくなってしまいがちだけども、特に大きな手抜きも見られない。スペースシップ調のエクステリアデザインも、ミステリアスで刺激的だ。
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