売れない理由は値上げ!?
東京では「おじいさんのクルマ」として完全にバカにされているけども、地方に行けばまだまだBMWの人気は相当に高いらしい。非常に地域格差が目立つブランドの代表格がBMW。東京ではまともな貧乏人は目立たないように黙って「トヨタ」「日産」「メルセデス」「マツダ」のどれかを選ぶ。BMWやアウディを選ぶ人も多いけど「勇気あるなー」と思う。この2ブランドが日本市場でジリ貧になっている原因は、クルマの価値と価格がバランスを欠いていること。レクサスと同等の「定価」なのに、未使用車がプリウス並みの価格でアウトレットされている。それでいてジリ貧なのだからちょっとビジネスモデルが破綻しつつあるのかもしれない・・・。
ファンが浮気性!?
プリウス並みの価格で買えることをみんな知ってるけど、東京では「市場価格」が暴落しているものは、クルマに限らずなんでも敬遠される傾向にある。未使用中古車の廉価販売は、ほぼ「ババ抜き」みたいなものです。これだけマーケティングが進んでいるのに、設計/販売する上で重大な瑕疵があるモデルでしばしば「未使用車」問題が起こっています。ただしBMWの場合はそれほど大きな欠点はないです。唯一の欠点は日本価格がちょっと高すぎるってことくらい!? 個人的な意見ですけども、もう一つ「有名過ぎる」という欠点も見逃せないと思います。多くの人が憧れてBMWを買いますが、果たして引退するまでずっとBMWに乗り続ける人はどれくらいいるのでしょうか!?
プレミアムブランドの「煙幕主義」
有名過ぎるが故に、いわゆる「ミーハー」な人々が集まりやすいブランドってことで、敬遠しちゃうクルマ好きもいるでしょう。レクサスでもアウディでも同じようなことが起こっていますけども、これらが「日産」や「マツダ」と大きく違うのは、過剰なブランディングにあぐらをかき、人々の初期衝動による「憧れ」だけに頼ってしまって、クルマの魅力を十分に伝えることができていないのかな!?と・・・老婆心ながら思うことがあります。マツダや日産のディーラーならば、メンテナンス担当の人が気さくに設計やメカニックについて教えてくれますけど、レクサス、アウディ、BMWは、マニュアル主義なのか知りませんが、余計なことは説明してはいけない方針!?なんだと思います。
日本市場は全てプレミアムなのかもしれない!?
BMWも未使用中古車を278万円くらいでどんどん流す商売に手を染めているのだから、そろそろブランド全体の方針を変えてもいいと思います。最低価格の自動車が5980ユーロ(70万円)とかのドイツに対して、日本の軽自動車は84万円〜、普通車は115万円〜。しかも普通車の最も小さいBセグでもハイブリッド、モーター駆動、ディーゼルが当たり前ですから、日本市場で売っているクルマってめちゃくちゃレベルが高いわけですよ。BMWの直3ターボではどう取り繕ってもNVHでは底辺になってしまう。それでも「プレミアム」を謳うところに・・・破綻をきたしてしまうのでは!?BMWは大衆ブランドです!!シンプルな設計だけどタフに走ります!!って感じで気さくにちょっと値下げして売れば復権するんじゃないの!?
東京で売れるブランドって!?
一体誰のためにBMWは日本での商売の形態(東アジアスタンス)を維持しているのだろうか!?って話です。東京でBMWを楽しむお年寄りはもう次はBMWを買わないで免許を返納するでしょう。東京でBMWに乗る現役世代は、次は別のブランドに行くんじゃないですか!?もっとBMWが輝けるステージってのがあると思っています。それは東京ではないかなー。
BMWに渋滞は似合わない
東京じゃ売れないけど埼玉なら売れる!?いやいや埼玉人をナメてはいけません。国道17号を走ればクワトロポルテやらコンチネンタルGTやらバブリーなクルマをよく見かける。じゃあどこまで行ったらBMWが「ちょうどいい」感じになるのか!?BMWの最大の弱点って『発進』なんですよ。渋滞に巻き込まれた時のBMWの車内ってなんか「気不味い」。アイドリング音が結構響くし、ボデーの吸音性は上記の「トヨタ」「日産」「メルセデス」「マツダ」にはっきりと差をつけられている。中高速で走っている限りでは、この4ブランドなんか目じゃないってくらいに爽快なんですけども、ノロノロ運転だけは勘弁して欲しい。エアコンもあまり効かないし。
2拠点生活にBMWを
信号なんてほとんどないような地域で使うならBMWってとってもいいと思います。例えば・・・千葉県南房総市とか山梨県清里(北杜市)とか、素晴らしいワインディングと絶景がある地域に別荘でも立てて2拠点生活をする人にはいい選択だと思います。ちなみに南房総も清里もドライビング目的だけで訪れても十分に満足できるとてもいいところです。
東京にハマるモデルを生むことができるか!?
BMWも戦略の見直しに入っているようで、あまり従来の「イメージ」に引っ張られない自由なモデル/グレード設定を考えているようです。これまでは3シリーズが日本市場の屋台骨を担ってきましたが、BMWといえばサルーンであり、それは3erだというステレオタイプなイメージを打ち破るようなニュースターの登場が待たれます。もうすでに「i3」「2erアクティブツアラー」「M2」「X2」など仕掛けてますが、あいかわらず販売の主流は3erのままだそうで・・・。
こじれた関係!?
BMWの改革がうまくいって、今よりもずっとロイヤリティに厚い信者を増やすことができるのか!?それとも日本市場の縮小に耐えかねて逃げ出す運命なのか!?いよいよ中国で3分の1を売るようになったBMWとしては、実りが著しく少ない日本市場に何も期待していないかもしれません。今まで通りに東京で商売を続ける中で新たなブレークスルーを見出すかもしれません。「BMWER」も「BMW COMPLETE」も昨年にほぼ同時に廃刊になりました。日本のBMWが絶縁する前に、なんらかの良好な関係が見いだせるタイミングがあるといいな〜・・・と思う次第です。(無責任に感じるかもしれませんがBMWは結構好きです)