シビック、2000台受注ならず!(29日) | 自動車評論家 国沢光宏 https://t.co/sTyPNuZlqI
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年9月17日
シビックは売れた!!
ここ数ヶ月連続で英国生産のシビックが月に1200台前後売れているらしい。これは嬉しい誤算!?というかえらいことになりましたねー。国沢光宏とか小沢コージとか、エンターティメント色が強いライター連中は、率先してヒール役を買って出たつもりなのか、かなりムキになって「シビックは日本では絶対に売れない!!」とか断言してましたけども、彼らの逆PRのおかげ!?でシビック売れてよかった!!的なネタバラシでもするのかと思いきや、すっかりシラバっくれているようで、相変わらずにメンタル強い?プロ意識が高い?オッサンたちだなー・・と感心するわけですが、どーでもいいけど早く坊主になれよ。
シビックはダサい奴のクルマだった!?
オッサンにとっての「シビック」と、若い人(アラサー、アラフォー)にとっての「シビック」は、そのイメージも意味もだいぶ違うから、50歳超えたオッサンライターが、シビックの国内販売の目測を大きく外すのも無理はないかも。オッサン達の脳裏にはバブルの頃に、貧乏でモテない奴がコソコソと乗ってるクルマが、「シビック」とかいうイメージが大きいようで、やっと『高齢者』成り立ての母親も「シビックなんて昔は・・・」みたいなこと言ってます。そんな世代のオッサンたちばかりが自動車レビューを書いている限りは、日本の自動車文化は再び盛り上がることはないんじゃないか!?・・・と少々諦め気分ではあります。
ハッチバックで乗りたいユニット
1.5Lターボで180psという今の欧州市場で各メーカーが競って導入している高性能ターボを、Cセグでかつ300万円以下のお手軽価格で日本で発売するっていうアイディアは、確かに画期的だし、先に導入されていたレヴォーグのヒットを冷静に分析し、見事にホンダはシビックの日本における市場獲得につなげたと思う。国沢さんも小沢さんもワゴンボデーで使い勝手がいい「ジェイド」が売れないのに、同じユニットでユーティリティが制限されるハッチバック/セダンのシビックが売れるわけがないという判断だったと思われる。おそらく「1.5Lターボ」のポテンシャルを過小評価していた。これで1400kg程度のボデーなら、走りと質感が伴ったナイスなプライベートモデルになる!!そしてそれで十分に商品性が担保されるとは思わなかったのかもしれません。ちょっと嫌味を言っておくと、VWの1.4Lターボは絶賛するけど、ホンダの1.5Lターボは受け入れられない・・・これがオッサンライターによる「評価」。失礼だが、VWユニットは「ゴミ」だけど、ホンダユニットは「価値」がある。
ジェイドとシビックの分岐点
ジェイドはピープルムーバーなのかワゴンなのかよくわからない立ち位置なのが完全に災いしました。実際に乗ってみるとアウディA4アバントやCクラスワゴンなんかよりもよっぽど静粛性も高く、ホンダらしい洗練された乗り味なんですけども、そこに目を向ける日本のユーザーは残念ながら少数派。ホンダのラインナップの中でもメイン市場の米国で発売されていない、中国向けモデルという成り立ちもやや心象を悪くしたのかも。来年発売されるマツダのCX-4も同じ運命をたどるのか!?
シビックはエリートだ
自動車ユーザーの「消費」ってのは、「デザイン」「価格」「ユーティリティ」といった基本条件を、日本にディーラーを構える国内外のメーカーが当たり前にクリアした中で、さらにそのクルマに固有の「ストーリー性」「特殊性/希少性」「ステージ(メイン市場)」によって、様々な情報が付加されバーチャルな自動車価値を示す「概観」が提供されて、そして「何らかの理由づけ」によって購入が決定されていく。ホンダやマツダの主力モデルってのは、どれも世界の頂点なわけですよ。アテンザ、アクセラ、CX-5、アコード、シビック、CH-R、オデッセイ(米国仕様)のどれもが米国カーアンドドライバーの評価では星5つ。ドイツ車で同等の評価を得ているのはSクラスとゴルフ(1.8Lターボ)だけだ(BMWエムを除く)。
つくづくジェイドは・・・
ジェイドもまあホンダのトップレベルのモデルなんですけども、スペックだけではどーしようもない領域がある。マツダは日米でほとんどエンジンは変わらないけども、ホンダはアメリカで展開している自然吸気モデルの多くを日本では売っていないので、ジェイドに難癖が付くとしたら1.5LターボとCVTなんでしょうけども、シビックは同じユニットにも関わらず、月1200台を英国からせっせと逆輸入することになっています。
とりあえずシビックにしておこう・・・という人がたくさんいた
「シビック」というネーミングが年配の人にはイマイチ重みがない、1.5LターボとtypeRだけのシンプルなグレード構成など、還暦ライター連中が懸念する材料は揃っていた。しかし見事に発売から1年が経過しこだわり派の「落とし所」「拠り所」というポジションを日本メーカー車ながら獲得した。セダン以外を輸入扱いにしたこともブランディングに一役買っている。販売台数だけで見れば、インプレッサ、アクセラ、プリウスより少ないですけども、総額で200〜250万円くらいに収まるライバルに対して、180psの1.5Lターボをベースとするシビックは300万円コースであることを考えると、ほぼ全数が「指名買い」であり、それをかき集めて輸入ブランド車の販売トップレベル(MINI、ゴルフ、Cクラス、CLA、3シリーズ、X1など)と同等の販売台数は立派です。
現行シビックにはホンダの意地が詰まっているんだよ・・・
年配の人にとっては「スモールカーの代名詞」なんでしょうけども、アラサー、アラフォーくらいにとっては、「シビック」といえば、アメリカでも欧州でも中国でもその名が広く知られている大成功モデルであり、間違いなく世界最高レベルのブランド力を持つ「乗用車」であることも、IT化/情報化によって広く認識されているのだと思います(ちょっと調べれば世界の評価はすぐわかる)。スバルがSGPで世界最高を宣言しようが、マツダのシャシーがフォード陣営の屋台骨となり欧州を席巻していようが、まだまだ超えられそうにない高い壁。そして10世代目の現行モデルになって、大きく価値を高めてきたことも一目瞭然。志が相当に高いインプレッサやアクセラよりも、さらに高いパラメータを追求して開発されているのが現行シビック。
日本に導入した意味
グローバルにはディーゼル、HV、PHV、天然ガスそれから自然吸気Vテック・・・など様々なシビックがありますが、ドイツ勢やMINIの主力ユニットよりも高回転で気持ちがいい1.5Lターボと、フェラーリやポルシェの領域に足を踏み入れつつある超高回転ターボのtypeRユニットの2タイプしか日本に導入しなかった理由は、「売れる」とか「売れない」とかの話ではなくて、ホンダと輸入車ではエンジン技術からしてレベルが違い過ぎますよ!!ってことを静かに示したかったのだと思う。カーメディアがやたらと褒めるドイツのCセグがどれほどのものか、日本のユーザーに分からせたのは大きい。メルセデス、アウディ、BMWのCセグ販売はシビック導入後、潮が引くように消えた・・・。
今もシビックは日本に要らないというのだろうか!?
ヒョーロンカっていう職業はさ、自動車技術をフラットに評価するのが本来期待されるべき仕事なはずだが、シビックと同等の価格で売っている、3気筒のガタガタのエンジンを搭載した某輸入ブレンドのモデルとか、4気筒だけど全然上まで回らない重たいだけのターボエンジンを搭載した、某有名ブランドから発売されている中身は某日本メーカーのシャシーというモデルに対して、「シビックの足元にも及ばない!!日本には不要だ!!」というべきだと批判すべきなのだけども、なぜか「シビックは日本には不要!!」と言い出す始末・・・。
現役最強メジャーリーガー
「シビックが不要」ならば、シビックよりも低価格のモデルを並べて、月にガンバってもブランド全体で1000台がやっとのフランスメーカーの立場がないじゃん・・・。アメリカ市場では欧州メーカーの1.4〜1.6Lクラスのターボは導入されていないけども、ホンダ、日産、GM、フォードは1.5L/1.6Lサイズのターボユニットを導入している。いずれも180ps前後のスペックを誇る。そしてPSAもルノーもこの日米の「メジャーリーグのターボユニット」に徐々に近づきつつある。北米には進出できていないけど・・・。
格の違い
国沢や小沢は、シビックには300万円の価値はない!!と決めつけているが、この1年あまりの日本市場での支持は、間違いなく日本のユーザーが、シビックをCセグの世界的ビッグネームであると認識していて、シビックの相対的な優位を確信しているから起こったと思われる。ハンドリング、サスペンション、静粛性、エンジンフィール・・・カーメディアがシビックとVWゴルフの直接比較を避ける理由はわかる。これは比べてはいけないレベルだ。シビックはメジャーリーグのトッププレイヤーだ。アクセラ、インプレッサ、プリウス、ゴルフはメジャーに挑戦してそこそこ通用するくらいの日本のプロ野球くらい。プジョー308やルノーメガーヌはプロ野球の2軍?そしてBMW1/2シリーズやメルセデスA/CLA/Bは独立リーグか高校野球ってところだろうか・・・。
日本市場に要らないのは・・・
個人の好みはともかく、日本市場にCセグの本当の実力を教えてくれるのがシビック。・・・このクルマをわざわざ「日本市場には要らない!!」と言いがかりをつけるのは、カーメディアライターの仕事上何らかの不都合があるからじゃないの!?って勘ぐってしまう。日本のカーメディアがホンダは最高!!ホンダに勝てるメーカーはどこにもない!!と言ってしまったら、もうそれでカージャーナリズムは終わりだ〜!!とクソ真面目に脅迫観念を持ってしまっているのかもしれない。そこまでして守りたいものって何だろう。最後にはっきりと断言しておくけど、Cセグのドイツメーカー車を買う人はクルマが全くわかっていない・・・。もっと精進しろ・・・。
「ドイツ車乗りが黙って認めるしかない日本車・・・5選」
売れる? 売れない? ホンダ新型シビック https://t.co/QICrnCIgH0 #日経トレンディネット
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年9月17日
シビックが売れてもブランドの悩みは尽きない。モノ作りはビジネスなのか夢なのか?(carview!) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 – carview! https://t.co/uxZ327xcLP
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年9月17日
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