トヨタが100点!?
某自称ナンバー1自動車雑誌さんが、最新号でえげつないくらいに「トヨタはすごい!!日産はカス・・・」を主張しようと必死になっていた。C-HRが100点、ジュークが10点、カムリが100点、ティアナが20点、担当ライターはもちろん国沢光宏氏。日産車に明らかな落第の点数をつけて楽しんでいるみたいですけども、トヨタ車が圧倒的に売れているから、トヨタがナンバー1だ!!みたいな結論をしているカーメディアが、いつまでも有料の雑誌媒体として生き残れると思ったら大間違いだ・・・。
I-phoneを選ぶ市場に同調するか!?
日本のユーザーってのはさ、何の疑いもなくi-phoneを選ぶようになったように、とりあえずクルマを買うときはトヨタに行くものだと決めてかかっている。たまに間違えてホンダに行ってしまう人もいるかも。『86』も『IS350Fスポ』も『RC-F』も乗った上で、トヨタとは相性が悪いなーと感じた。いや相性のレベルではない、クルマの感触そのものに突き抜けるような快感がまるで得られない。そんな馬鹿なーって思うけども、日本市場のクルマが全てトヨタっぽくなってしまったら、カーライフは終わりかなー。
トヨタには刺激がない
少々主観的で感情的なのかもしれないけど、トヨタ以外のブランドは、トヨタとまともに対峙してはいけない。決して同じ方向を向いてはいけないし、そんなクルマを売ることにそれほど意味があるとは思わない。何年もブログを書いていて、『トヨタ的な何か』に価値を置いて熱く語ることはほぼ無かった。トヨタ車&レクサス車に置いて、下から上までほぼ共通しているのは、独特の鈍さ・・・がついて回ること。ホンダやBMWなどを好む人々にとっては絶対にトヨタを買わない大きな理由になっている。
試乗のたびに『拒否』される
トヨタにはどこよりも『強いこだわり』はある。ストイックに追求したから世界で最も成功したメーカーになった。しかしそのこだわりとは・・・具体的に言ってしまうと、『クルマブログなんか書くような重度のカーキチな自動車ユーザーは徹底的に無視しろ!!』ってこと。『ハンドリングが物足りない人は他社へ!!ミッションに不満な人は他社へどーぞ!!』という姿勢を貫くだけで、とりあえず国内シェア50%近くが確保できることを知っている。今の社長はこれに不満で新しい路線を作ろうとしているけども、世界ナンバー1まで上り詰めたストイックなまでの利益追求型のビジネスがそう簡単には変わらないし、他の役員に『どーやってGRでトヨタの全従業員を食わせていけると思うのか!?』なんて小言を言われているはず。
ストイックさ・・・で100点!?
ホンダは「未来のため」これまでにない革新的なクルマを、マツダは「地域のため」国内生産を維持できる高付加価値のクルマを、三菱は「国家のため」ODAに協力できるような基幹技術の開発(昔は直噴ターボ、今はPHEV技術)、それぞれにクルマを作るビジネスを行っているけども、トヨタは「インフラのため」に低コストで環境負荷の少ない自動車を作ることに全精力を注ぎ込んで、実際に「維持費」や「エミッション」に関して問答無用で世界ナンバー1を勝ち取っている。三菱はともかく、ホンダやマツダは掲げている目標こそ立派だけども、その達成度はトヨタに比べればかなり低い・・・。
トヨタ支配は揺らぐのか!?
1兆円を超える他社と比べて桁違いの研究開発費は、世界最高レベルの耐久性だったり、熱効率ナンバー1のエンジンだったりに使われていくのだろうけど、やっぱりこの戦略が「最強」なのかなー。あくまでホンダの「未来」やマツダの「地域生産維持」というのは、トヨタという巨大メーカーが市場を占有していて、自らの資本力と市場規模を考えたときの「最善」の方向性なのだろうけども。もしかしたらトヨタ以上にストイックになるならば、世の中は変わるのかもしれない。ミニバンとアクア/プリウスの成功で掴んだトヨタの『ターム』を、カローラ&クラウンで引き継ぐのはおそらく無理だ。ヴェゼル、エクストレイル、CX-5が8000〜10000台/月レベルで競っていた3〜4年前に比べてSUVの販売は落ちている。C-HRの現状は決して褒められたものだはないけど・・・。
BMWとMAZDAは完敗した
厄介な社長がトヨタのトップに居座っているからなのだろうか!?プリウスとC-HRのたった2台に、BMWとマツダの屋台骨はすっかり食われてしまった。3シリーズは新型が待機しているけど、プリウス、カムリ、レクサスESの壁をBMWのブランド力とディーゼルエンジンだけで突破するのはかなり難しいと思う。初代からの乗り換えにしてはサイクルが早すぎる2代目CX-5も、日本市場では苦戦気味だ、すっかりC-HRに取り込まれたという感じはないけども、SUV市場自体が相当に縮小しつつある。CR-VやRAV4がやってきても状況は変わらないだろう。ハリアーとC-HRが250〜400万円くらいの価格帯をがっちり押さえてしまっていて、その下の価格帯はハスラーやヴェゼルが150〜250万円を制圧している。
メルセデスの奇襲攻撃
プリウスやC-HRと比較されるような、特徴に乏しい中型車はもう日本市場では無理なのかなー。トヨタの守備範囲の外側から、一気に日本市場を奇襲できるエキセントリックなモデルを放り込むしか攻略の糸口はつかめそうにない。例えば最近の成功例では・・・ノートe-POWERとジムニーですかね。まだ売れるかどうかわからないけど、新型になったメルセデスCLSもそこそこいけるんじゃないだろうか!?「CLS450」は直6&ISGにエアサス装備でレクサスLSよりも安い。デザインもなんだかVIP-CARセダン好きにウケそうな感じではある。「CLS220d」はクラウンの高級版くらいの価格帯(800万円)。あと数年もすれば200万円くらいの値引きがやってくる!?
C-HRはギャップ萌え
エクリプスクロス、SX4・Sクロスのようなハイレベルな機能性を有するモデルが案外売れない。BMW・X1/X2のようなスタイリッシュでイメージが良いモデルも売れない。ターボを選んでもHVを選んでも動力性能にやや不満を感じるレベルのC-HRに、なんの疑問を挟まないユーザーが殺到している。トヨタがこれまでストイックに築き上げてきた信頼が消費行動を取らせているのだろうけども、なぜ「走らない」「狭い」けど300万円もするC-HRに人々は殺到するのか!?・・・BMWに行けば未使用車のX1が300万円くらいで手にはいるのに。最大のヒットの要因は、「トヨタなのに!?ギャップを感じさせるエクステリア」なんでしょうね。エクステリアだけで売る賞味期限が切れてきたタイミングで200万円台前半まで価格を下げる・・・なんでこの手練れなマーケティングは!?
スポーツカーしかない!?
どうやったら「老練な」トヨタとの対決をうまく避けることができるのか!?・・・これを徹底的に考えてクルマを作ることが、日本市場でのブレークスルーの要件なのかもしれない。とても簡単な方法はトヨタがやらないような高回転型のユニットを開発して、とりあえずメチャクチャにスポーティなクルマに仕上げてしまうこと。ポルシェのスポーツカーモデル(911と718)やシビックtypeR、それから新鋭のアルピーヌA110がカルト的な人気を得ている。マツダもロードスターに搭載するユニットの重要性に気がつきつつあるのかもしれない・・・。
ゴルフやAクラスの時代は完全に終わっている!?
これから日本にも導入されるであろう輸入ブランド車で、トヨタ車が支配する日本市場でそこそこ善戦しそうなモデルはあるのか!?巧妙にトヨタ車との競合を避けられればいいけども、新型3シリーズと同じく、何のヒネリもなく愚直なスタイルのままで日本に入ってくるであろう新型『VWゴルフ』と新型『メルセデスAクラス』。カローラスポーツやC-HRが待ち構えるど真ん中を一点突破しようとしているが、この2台の前にはさらに新鋭のレクサスUXが待ち構えている。
章男社長の理想のレクサス車が登場!?
このクルマも実にトヨタらしくない仕上がりになりそうです。トヨタがレクサスのグローバル展開のために用意したのが、新開発の2L直4自然吸気エンジン。え!?HVじゃなくてNAかい!?しかもスペックは171ps/6600rpm。86用の水平対向FA20と比べてもそれほど遜色はない。FFなのでダイレクトにパワーがタイヤに伝わる。なかなかダイナミックな走りを予感させる。HVもC-HRやプリウスのものとは違う2L直4をベースエンジンにしたもので、システム出力は200psを軽く上回るらしい。本気で欧州で売るために電気CVTも相当な開発を行っているんだってさ。発進用ギアの導入でいよいよ「CVT」が最良のミッションに駆け上がるときがきたー!?トップギアのクリス=ハリスはレクサスLCのミッションを否定してたけど、今度はどーだろうか!?
「ロードスターとZ4に関するクズな比較論」
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