世界に火をつける
勝手気儘なインスピレーションに過ぎないけどさ、「スポーツカー」と「サルーン」のクロスオーバーみたいな端正なクルマがある日突然にバカ売れして、白けきった日本市場でもちょっとはひっくり返るんじゃないか!?って気がする。80年代のホンダ・プレリュード、90年代の日産シルビアは日本のバブル期だったから売れたって思われているけども、全てが硬直化している現在でも人気を博す可能性は高いと思う。プレリュードやシルビアを作っている頃の日本メーカーは、まだまだ必死さが伝わってきたよなー。軽自動車で稼ごうとかいう経営者や、年収20億の外国人CEOなんかいなかったし・・・。
どのブランドが本物か!?って話
極めて恣意的な要素を排除するのが難しいけども、「このクルマは真面目さでプレリュードやシルビアに匹敵する!!」ってクルマをぜひ買いたいと思う。「設計のオリジナリティ」「掲げる理想」「絶対的性能」「ユーザーの想いを汲んでいるか!?」「開発者が素直になっているか!?」・・・実際にそんなものは客観的には測定不能。あとは間違いを恐れずにクルマ好きが各々「魂を感じたクルマ」をストレートに『賞賛』すればいいのかもしれない。ニューモデルマガジンX1月号が総力をあげてジムニーをネガっていたり、ベストカーで鈴木利男がマツダロードスターの専用チューンエンジンをディスっていても、中指を突き立てて自分の判断を信じることが大事だと思う。
工業製品はアートでなければならない
ジムニーやロードスターのような「暇人」貴族的なクルマではなく、モード全開のおしゃれなビジネススーツのように日常で使い倒すロードカー(伝わらなかったらごめん)。プ○ウスや3○リーズやCク○ス、ゴ○フのような量販スーツ店の既製スーツは退屈すぎるし、シ○ックやW( )Xのようなトラックジャージを着て出勤したくもない。CVTとか全然オシャレじゃねーんだよ。目の前にあるスマホだって、腕時計だって、クラッチバックだって全てアートなのだからクルマにも同じものを当然求める。
アートはただ美しいだけではなく、今を生きる必需品
新型MAZDA3は素晴らしい!!そしてアルファロメオ・ジュリアも素晴らしい!!見事にアートしている。この2つのブランドからは自らは「アーティスト」である!!そんなプライドが見える。決して自己満足だとは思わない。偉大なるノーベル文学賞待機作家・HARUKI MURAKAMIが描くような「パラレルワールド」ではなく、自分自身のリアルな世界を美しく飾るアイテム・・・としてのアート作品。世の中(現代社会)は、グッチャグッチャの現実をどれだけ上手く整理してシンプルに生きるか!?・・・もうそれだけにしか価値が見出せない時代になった。発展途上国で餓死する人は劇的に減った。その一方でグチャグチャの現実に押しつぶされて人間性を失う問題を抱えている。「ダイエット」「お片付け」「断捨離」「終活」それらを全て潜り抜けた人々の先には村上的なパラレルワールドが待っているのかもしれないが・・・。
おかしな価値観を横行させるのが『商業主義』の本質
メルセデスもレクサスも「ぐっちゃぐちゃ」だ・・・2018年の現在において、すでにどちらもブランド価値はほぼないと思う。そんなことは世界の中古車価格を見れば誰にでもわかることだ。「コスモスポーツ」「RX-7」「ユーノスコスモ」あるいはアルファロメオの旧型モデルの方がよっぽどプレミアがついている。マツダやアルファロメオは「時代」と「確信」によってデザインされているけども、メルセデスやレクサスを突き動かし形作っているものは朽ち果てた「商業主義」に過ぎないから・・・かもしれない。この2ブランドが本当にアートならば、マツダやアルファ的なモデルだった気がするSLK(SLC)やSCにもある程度のプレミアがついているだろうに・・・。
古いメルセデスに意味がない理由
もちろんそれぞれのブランドが置かれていた立場がある。「プライベートカー」を作るマツダやアルファロメオに対して、レクサス、メルセデス、BMW、アウディは言ってしまえば「カンパニーカー」という名の「商用車」を仕立てるレーベルに過ぎない。それが『プレミアムブランド』の本当の意味であり、この本質的にアートに向かない経営上の立場ゆえに、この4ブランドの過去のクルマにプレミアがつくことはほぼ無い。極論してしまえば、フルモデルチェンジとともに全く存在意義を無くすのが『プレミアムブランド』だ。歴史的名車などを作っていつまでも古いクルマに執着されてはビジネスモデルは崩壊してしまう。
メーカーのプライド
名車を生む土台が備わっているのは圧倒的にマツダ、ホンダ、日産、アルファロメオ、ポルシェだ。この5ブランドはとにかく金儲けが下手くそだ(カネをロマンに投資したがる)。その反面レクサス、メルセデス、BMW、アウディのラインナップの大部分はどーでもいいモデルに埋め尽くされている。ほぼ全部と言っていいかも。マツダやホンダの開発者や執行役員に言わせれば、「なんでそんなクルマを作るのか!?理解できない・・・」ってところだと思う。ポルシェはアウディと車台を共有しているモデルもあるけど、次世代のVWグループではポルシェに高性能車の開発を集約させることにしたらしい。マツダ、ホンダ、日産、アルファロメオ(ジュリエッタとミトは除く)の4社が他社のプラットフォームを使うってことはバブル以降にはほぼありえないことだ。プライドはないのか!?
高コスト過ぎて生産中止・・・
マツダもアルファロメオも「クルマを作るのが楽しいメーカー」なんだと思う。それに対してレクサス、アウディ、メルセデス、BMWは「クルマを売るのが楽しいメーカー」!?どこのシャシーでもいい。ポリシーとかどーでもいい。売れれば利益が上がればそれでいい・・・。アウディやレクサスはそれほど売れなくてもVWやトヨタと共通の車台なので損はしない。メルセデスやBMWはちょっと意地になって安売りを仕掛けてくるけども、日本で190〜350万円程度で投げ売りしても利益は出せるクルマを売っている。それに引き換えマツダやアルファロメオはあまりにもアートに走り過ぎていてコスト管理がやや甘い。先代のアテンザや、アルファ159はリーマンショック後に高コスト赤字状態に耐えられずに慌てて生産終了になったくらいだ。
アルファロメオは「英雄」
アルファロメオは159廃止から、しばらくタイミングを開けてDセグをFRシャシーで復活させてきた。アルファロメオらしい理想に突き進んだ姿勢は、世界のマーケットから賞賛されている。欧州メディアも米国メディアも「ナンバー1ハンドリングDセグサルーン」の称号を与えている。日本のメディアは!!!?あまりにもジジイ過ぎる日本では、アート「じゃない」ブランドばかりを評価する。中古車市場でボロカスの評価しか得られないプレミアムカーを情けない「ブランディング論」で文系的に弁護してれば・・・アルファ・ジュリアは邪魔な存在でしか無いのかも。
MAZDAも再び舞い戻った・・・
MAZDAはリーマンショック後に慌てて「スカイアクティブシャシー」を仕上げた。未曾有の円高に備えた「応急処置」的なシャシーなのに、よく頑張ってクルマを仕上げた結果、アベノミクスの無理矢理に円安政策で大きく笑った。そしていよいよ、エンジンマウント、足回り、ハンドリング等々のスカイアクティブシャシーのネガに立ち向かった次世代シャシー車が登場するらしい。アルファロメオと同じように、リーマンショック前の「世界最先端」のシャシーを使ったクルマ作りが帰ってきた(と思う)。ジュリアとMAZDA3が世界をリードする時代!?
「アルファ・ジュリアの真贋」
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