団塊世代向けビジネス終了!?
現行のレクサスISと共通のパワーユニットを搭載してきたクラウンが廃止されるという報道があった。2.5Lハイブリッド、2.0Lターボ、3.5L自然吸気の併売(クラウンは3.5Lは廃止)がトヨタ&レクサスのFR車のスタンダードになるはずだったが、やはり狡猾なマーケティングが背後にあったようで、クラウンもレクサスISも完全に大量引退の団塊世代相手のビジネスと位置づけられていたようだ。クラウンあるいはレクサス車の価値を高めるならば3.5L自然吸気のみにこだわって売るべきだったのだけど、直4のターボやハイブリッドでなりふり構わない拡販を狙ったためか、「愛知車」が誇る2つのモデルの価値は曖昧なものになった気がする・・・。
アルファードは正義!?
クラウン、ISともに最初から2022年前後の幕引きを考えての設定だったのか? それとも今後も存続され「愛知車」としてのステータスやクオリティを追求し続けるのだろうか? どちらの可能性について断定も否定もできないけども、あまりポジティブな判断がしにくい。すでにトヨタ全体のプロダクトは前述のように車種の統合が「究極形」に辿り着いているとさえ感じる。2000年頃までは「MR-S」や「セリカ」など様々なスポーツカーやスペシャルティカーを手掛けていたはずだけど、2000年代の国内市場でコンパクトカー、ミニバンが中心的な存在に台頭すると、ものすごいスピードでプラットフォームの集約化が進んだ。さらに2000kg近い巨体を180psの直4&CVTで引っ張る「アルファード」がドル箱化し、新興アジア地域でも高級車として受け入れられるようになったことで、もはやクラウンやレクサスISの経営上の存在意義はなくなりつつあったようだ。