本命の登場
このまま自動車市場の枠組みが変わらずに、トヨタ、ホンダ、日産、メルセデス、VW、BMW、アウディ、ボルボなどが相手だとするならば、MAZDAやSUBARUは今のスタンスでもそれなりにやっていけるだろうが、ちょっと不穏な影が迫っている。それはテスラ・・・・ではなく三菱自動車だ。前後輪を電動モーターで駆動するPHEVシステムが、アウトランダーに加えてエクリプスクロスにも搭載された。限定発売された瞬時に完売したRAV4PHEVは300psオーバーのハイスペック車だったけど、エクリプスクロスPHEVはそれよりも100万円ほど安いけど乗り味はトヨタ、ホンダ、日産の電動車より優れている。多少価格は上がってしまうけども、環境性能と走行性能を高いレベルで両立させるのが三菱の狙い。もしこのユニットがMAZDAやSUBARUのモデルに搭載されたらかなりの人気になりそうな気がする(次期スカイラインの新ユニットはこれか!?)。
新旧のユニット対決がはじまる
MAZDAやSUBARUの「変態」設計は確かにクルマ好きの心をくすぐってくれる。しかし三菱が開発した新しい「大正義」なユニットと比べてしまうと、MAZDAやSUBARUのユニットは、理念ばかり突っ走っていて、熱烈ファン以外のユーザーへの訴求性はいまいちだ。割り切ってしまえ!!と言われてもやはり燃費が良くないと気分が乗らない。乗り味を考えると「HVを買うよりはずっとマシ」と強がりたくなるけど、いざ乗り味を重視したHVが出てくると事情が変わってくる。日産、ホンダ、三菱、SUBARUなどでHV黎明期には試作モデルとして「走りのHV」が存在した。ホンダやSUBARUが市販モデルであまり結果を出せない中で、三菱はさらにスケールの大きい「走りのHV」を目指した。その執念によりコストのハードルもかなり低くなってきた。それでもまだまだ乗り出しで400万円越えではあるけど、レヴォーグや来年に発売されるMAZDA車とほとんど価格差は無くなっている・・・さて、どうする!?