ドイツ車と比べる意味はない
MAZDAやスバルの新型モデルは、カーメディアでしばしば欧州車と比較されることが多い。MAZDA3でもレヴォーグでも「ドイツ車を超えたか?」みたいなステレオタイプなレビュータイトルをいくつも見かけた。誤解を恐れずに言ってしまうと、4気筒モデルのドイツ車にはほぼ負けないだろう。まあ勝ち負けなんてどうでもいい。どのメーカーも負けたと思っていない。「有名ブランドに乗りたいだけの人」「変態クオリティのクルマに乗りたい人」「コストをかけたクルマ作りを堪能したい人」・・・MAZDA、SUBARU、ドイツブランドによって3種類の人々がクルマ所有に満足しているのだからそれでいいと思う。
MAZDAとSUBARUが人気の理由
カーメディアは「ドイツ車を超えたか?」と煽るけども、前述の通りMAZDAもSUBARUもドイツブランド車とは設計が被らないように工夫している。今後もドイツメーカーが「合理化」の流れを変えることはないだろう。極端なことを言ってしまえば、メルセデスもBMWも「GT-Rとエクストレイルしか作らない日産」みたいなものだ(エクストレイルはSUVブームを生み出した素晴らしいクルマ!!)。設計のほとんどをサプライヤーに丸投げし、ライセンス切れの他社設計を流用して、ブランド本流とはルーツがまるで異なるモデルを生み出し続けるなら、MAZDAやSUBARUの「変態性」はさらに際立つわけで、より多くのクルマ好きに支持されている現在の状況は必然だ。しかしコスト競争から離脱し、思いのままに「変態」なクルマを作る。そしてファンが後付けで評価してくれることにあぐらをかく・・・本当にこのままでいいのだろうか!?