第5位 日産 6451台(前年同月比81%)
キックスは日産らしくない
e-POWER追加などでロングランヒットとなっているセレナが健在な中で、スバル、ホンダ、MAZDAの後塵を拝するこの数字はちょっと寂しい。やはり日産にはスライドドア車を除外した数字でスバルやMAZDAを楽々上回るような「世界のクルマ作りの良識」であってほしい。2020年もキックスが追加されたけど、スバルやMAZDAを下から攻めるようなモデルではやはり市場のインパクトは限定的だ。バブルの頃までは日産こそが日本のトップメーカーであり、最大のボデー、最大の排気量を武器にブランディングを行なってきたのだけど、今更のように新興国向けモデルにe-POWERを組み合わせて「日本で使いやすい」って売り方をされてもユーザーの多くは戸惑ってしまう。オシャレで使いやすいサイズのクルマなんてたくさんあるわけだし・・・。
スカイラインクロスオーバーを日本へ
この3ナンバー競争で日産がのし上がるためには、V6ターボエンジン搭載になって好調なスカイラインとともに、スカイラインクロスオーバーを日本に投入し、日本市場の高性能車市場を制圧する必要がある。スカイラインが405psなんてスペックを出すから、トヨタ・スープラの直6モデルが慌ててエンジンのスープアップを行なった。日産がちょっと動けば、絶対王者ですらかなり慌てることになるわけだ。スカイラインクロスオーバーは、水野和敏さんの自信作として2009年に投入されたものの、日本では「スカイラインの十字架」ゆえに思ったほど売れず失敗の歴史があるけども、ちょっと時期尚早だった気がする。今投入されれば面白い存在になる事は、日産の幹部が一番よくわかっているに違いない。
【インフィニティ QX55】FXみたいだね、は誉め言葉…デザイナー[インタビュー] https://t.co/zhjOI4xKnG
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) January 22, 2021