第7位 レクサス5094台(前年同月比129%)
レクサスISにみる大英断
青天井の研究開発費を今も使い倒すトヨタなのだから、クルマに関するリソースはどの自動車資本よりも豊富であり、造作もなくGRヤリスとか作ってしまう。記号的な価値を追い求める人が多い3ナンバーユーザーをレクサスへと追い込む事は、その気になればすぐできてしまうのだろうけど、レクサス:トヨタが1:10くらいの割合で市場に流通するのがベストだと考えているのかもしれない。数字だけ見ると日産&メルセデスを猛追している。レクサスISが予定通りにFMCを行ってさらに車両価格が上げれば、ただただズッコケる予想しか浮かばないからビッグMCに切り替えたという英断も素晴らしい(デザインはFMCに向けすでに完成済みだったようだ)。
日本のメルセデスになる!?
EVが追加されたレクサスUXのシェアをジワジワ伸ばせるかもしれないが、RX、NXのFMCはISと同じくあまり歓迎されないかもしれない。日産&メルセデスに並びかけて一気に引き離す「決め手」としては、すでに一部の市場で実現しているアルファードのレクサス化をどこかのタイミングで仕掛けてくるのだろう。「GR」が多くのスポーツニーズを満足させているから、RCはしばらく放置だろうか。RC-Fを置いておくだけでブランディングになるし、3.5LのV6自然吸気も存続していて実に素晴らしい。「ハイエンド」「ショーファー」「ラグジュアリーカー」「エコ・ライフスタイル」「自然吸気モデル存続」・・・レクサスの舵取りはかなり大変だ。