ブームが終わらない・・・
「SUVブーム」とか言われているけど、初代CX-5や初代ハスラーが発売されてからそろそろ10年が経過する。日本メーカー車の運転支援機能も同じ10年でびっくりするくらいに進化を遂げている。対人・対物の自動ブレーキ、全車速対応のクルコン、車線逸脱修正装置、360度カメラ。もうこれだけ付いてればランクルだろうがCX-8だろうが小学生でも運転できる。徘徊老人が怖い丑三つ時に突然「カメラの視界が確保できません。一部機能を停止しています。」なんて表示が出ることもあるが・・・。
SUVと運転支援
ドライブ好きが運転中に意識してしまう「ペダリング」や「ライン取り」も運転支援機能に介入されてしまうと、気にするのがちょっとバカバカしくなってくる。ハンドルを握って「運転している」というより「乗っているだけ」の感覚に近いかもしれない。ただ乗って移動しているだけなら、サスペンションのストローク量が多くスムーズな乗り味を演出しやすいSUVの方がアドバンテージがある。景色もよく見えるし、荷物も積めるし・・・運転を取り払ってしまえば、クルマの理想形はSUVになるのだろう。「SUVブーム」の本質は運転支援体制の大幅な変化に大きな原因があるように思う。