「GR」とは何か?
1998年に豊田章男(現社長)と友山茂樹が社内のIT部門となる「GAZOO.com」を、さらにこのコンビが2007年に「CAZOO racing」設立した。2017年に友山が初代社長となり「GRカンパニー」が誕生し、トヨタ車などをベースにした高性能モデルの販売を開始した。2021年1月現在のラインナップは「スープラ」「ヤリス」「C-HR」「アクア」「ヴォクシー」「ノア」「プリウスα」「プリウスPHEV」「コペン」の9車種をベースにしたモデルを販売している。国内の普通乗用車シェアが50%近くとなっているトヨタにとっては、ベースモデルのカラーや外装オプションやカスタムだけでは、所有満足度を十分に満たす差別化に対応できておらず、「GR」の需要は認知度アップと共に高まっていくことが予想される。
手頃な価格で「感動モデル」
2020年に登場した「GRヤリス」は272psのハイパワーユニットに加えて、専用の3ドアボデーに、ハイパワーに対応すべく後輪サスの仕様を変えた特別シャシーまで用意され、サラリーマンでも手が届く価格設定!!これはとても素晴らしい企画だと思う。Bセグハッチバックは、これまであまりグローバルで儲かるクルマではなかったけども、ルノーなどではブランドのトップセールスモデルになるなど戦略的に重要なセグメントになっている。ラリーにも参戦しているトヨタだけに、欧州市場を切り開くインパクトを込めて相当な特別設計を施したようだ。一躍「トヨタ版AMG」みたいなサブブランドになった感じ。硬直気味な日本市場向けにもさらにインパクトを与えて欲しい!!・・・ということでこんな「GR」を考えてみた。